会長挨拶
新会長就任
東邦学園は1923年開校以来100年の歴史を有し、校訓「真面目」、「真に信頼して事を任せうる人格の育成」をその理念に掲げ営々たる歩みを重ねて参りました。「自由と民主的な学風」は今もなお東邦高等学校・愛知東邦大学の生徒・学生・教職員の中に脈々と生き続けております。かような教育を通じて社会と学園の架け橋を築かんとし「フレンズ・TOHO」は1995年発足しました。
皆様に支えられ「フレンズ・TOHO」は創設より、会員の皆様の叡智と情熱によって支えられて参りました。心より深謝申し上げますとともに、私たちの東邦学園への熱い思いを分かち合い、より多くの方々が加入されんことを切に願っております。

神野重行

名誉会長挨拶
学外で実感して育つ真の力
フレンズTOHOが20周年を迎えられましたこと、心より感謝申し上げます。学園92年余の歩みも、皆様をはじめあらゆる方々の支えのお陰と、受け止めております。 本会は、一方向の後援だけを目的にしておりません。学園を縁に集う方々に、フレンドリーな雰囲気の中、楽しみ、学んでいただきつつ、生徒・学生も育てることをお願いしてきました。そこで、スイスの教育を例に、ご理解とお助けいただきたいことがあります。 人口700数十万人のスイスは、ノーベル賞受賞者数が国民一人当り世界一多く、特許申請率もトップ級だそうです。あるランキングでは、革新的な国の世界トップに4年連続で輝いています。日本は21位という結果です。 子どもは義務教育を終えると、一般的な高校か職業訓練コースかを選びますが、それからの10代後半、7割がインターンシップなどの職業研修を受けるとのことです。週に3、4日企業での訓練があるといいます。大学進学率は20%台で日本とは大きく異なって、負の側面があるかもしれません。全て礼賛できないにしても、注目したいのは校外の力を大胆に取り入れていることです。実践を通して座学の内容を身に付け、生きる方向まで考えるでしょう。 学園も、東邦高校ではICTを活用した企業探究プログラムによるキャリア教育を、新入生全員に施しています。事前と事後学習を含めひと夏あてるインターンシップは、5年になります。愛知東邦大学は、サービスラーニングとして、教育学部生を地元の小学校や幼稚園などに引き受けていただき、入学早々から体験的に学びます。来春開く国際ビジネス学科は、海外インターンシップを受けられるよう、会員の企業様に協力をお願いしています。 インターシップを体験した高校生は「本当に勉強する気になった」、企業の人事担当者の模擬面接を泊まりがけで受けた大学生は「就活へスイッチが入った」と振り返ります。 フレンズという輪でもって、次代を担う若者を育てて下さい。

東邦学園「フレンズ・TOHO」’15年度総会挨拶より
榊 直樹