理事長挨拶

理事長 榊直樹

学園創立100周年に当たって

 東邦学園を創始者・下出民義先生が創設されたのは、1923(大正12)年です。お陰さまで、学園は間もなく創立100周年を迎えます。

 日本最大のものづくりの地・NAGOYAを中心に、この地域の産業基盤の礎を築いてきた有数の実業家・下出先生が念じたのは、「真に信頼できる人格を備えた実業人」の育成でした。自ら14歳にして大阪・泉州の小学校で校長を務めた教育への情熱。学校として夢を実らせたのは、還暦を過ぎてからでした。東邦商業学校(現在の東邦高等学校)の設立です。

 それから約1世紀――。私たちは、未来の姿・時代から見通して、いま施すべき教育を考える責務を果たしたいと考えています。東邦高等学校と愛知東邦大学で学んだ生徒と学生が、21世紀中葉に立ったとき、時代の激流に立ち往生してはいけません。20年、30年後に、「東邦で学んで良かった、鍛えられたお陰だ」と感謝される学園になることです。

 地球規模で対処すべき課題は増え続けています。個々人にとっては、ICTや人工知能など科学情報技術の発達によって、10~20年後には、現在の就業者の半数が携わる仕事が人手を要しなくなるとの予測があります。生き方さえ変えざるをえないでしょう。日本にとっては「経済規模の縮小」と加速化する「国際競争の激化」によって、雇用市場の激変が予想されます。

 学園はいま、「『真面目』の教育、21世紀のNAGOYAを創る」を、メインメッセージに据えています。NAGOYAは、ものづくりで日本をけん引し、世界と強くつながっています。航空宇宙、ロボット産業が興隆し、水素自動車さらにリニアも走り出す時代です。

 素晴らしいポテンシャルを蓄えるこの地域で、校訓「真面目」と建学の精神「真に信頼して事を任せうる人格の育成」を柱として、卒業生が、信頼される市民として社会的役割を果たし、世界にも貢献しながら、人生を全うする人材に育つこと。これを100周年に向けての学園の責務とします。

教育目標

目指すは 信頼される 人の育成

東邦高等学校は、自治を重んじ、真面目に行動し、愛と平和を希求する、誰からも「信頼される人」の育成を目指します。

建学の精神


創立者
下出民義先生

「真に信頼して事を任せうる人格の育成」

本校は、1923(大正12)年、東邦商業学校として誕生しました。
創立者は中部財界の重鎮であり、政治家としても活躍した下出民義先生です。
先生は、その多年にわたる実業界や政界での経験から、「真に信頼して事を任せうる人格の育成」を建学の精神に掲げ、
「真面目」を校訓としました。

時代は移り変わろうとも、信頼を築くその姿勢や態度は、
千古の真理であり人間精神の根本として大切にしてきた本校の教育理念です。

東邦学園組織図

沿革

大正 12年 3月 下出民義、東邦商業学校を設立
13年 3月 名古屋市東区赤萩町に新校舎完成
昭和 9年 4月 第11回選抜中等学校野球大会で初優勝(13年準優勝、14年と16年にも優勝)
10年 1月 姉妹校の金城商業学校設立
17年 2月 下出教育財団を設立
19年 12月 勤労動員中の教員2人と生徒18人が三菱重工名古屋発動機工場で空襲の犠牲になった
23年 3月 学生改革に伴い新制の東邦中学、東邦高等学校、金城夜間商業学校発足
26年 3月 私立学校法の施工により、学校法人に組織変更
28年 11月 体育館完成
33年 11月 千種区猪高町(現・名東区平和が丘)に総合グランド完成
40年 4月 東邦学園短期大学を開設、商業科を設置
41年 3月 東邦中学休校(49年1月廃校)
46年 3月 東邦高等学校、名東区平和が丘に移転(現在地)
7月 愛知郡東郷町にグランド完成
47年 12月 高校、体育館竣工
52年 8月 高校硬式野球部、第59回全国高校野球選手権で準優勝
8月 高校、温水プール完成
55年 6月 短大、商業科に会計税務、女子秘書、商業デザイン各コース発足
56年 10月 短大、図書館竣工
58年 6月 「うるぎ山荘」竣工(長野県売木村)
60年 4月 高校、男子校から男女共学に転換し第1期生入学
62年 4月 短大、商経科に名称変更、商業実務、経営実務、秘書の3専攻発足
63年 3月 短大、スチューデント・ホール竣工
9月 高校、南京外国語学校と姉妹校提携
平成 元年 4月 高校硬式野球部、第61回選抜高校野球大会で4度目の優勝(前年は準優勝)
2年 4月 高校、普通科に国際コース・理数コースを新設
短大、米国のエベレット・コミュニティカレッジと姉妹校提携
短大、学生寮2棟完成
3年 4月 高校、普通科に美術コース新設
4年 4月 短大、経営情報科を新設
5年 3月 高校、定時制課程を廃止
4月 高校、美術科を設置
7年 12月 高校、勤労動員で亡くなった教員と生徒を慰霊する「平和の碑」建立
8年 2月 高校、韓国元在校生13名に半世紀ぶりの特別卒業証書授与
5月 短大、「東邦コミュニティカレッジ」開講。女性自立支援センター設置
7月 学園の後援組織「フレンズ・TOHO」設立
9年 8月 高校、オーストラリアのサレジアンカレッジと姉妹校提携
11年 4月 高校、商業科を改組、情報、経理、グラフィックデザインの3コース設置
13年 1月 大学、A棟竣工
4月 東邦学園大学を開学、経営学部地域ビジネス学科を設置
14年 5月 短大、商経科を廃止
10月 地域ビジネス研究所(現・地域創造研究所)開設
16年 1月 地域ビジネス研究所と豊田信用金庫の間で産学連携
19年 3月 大学、C棟竣工、日進市内に野球とサッカー専用のグランド完成
4月 東邦学園大学を愛知東邦大学に校名変更
大学に人間学部(人間健康学科、子ども発達学科)を新設、2学部体制に
高校新校舎が完成
12月 高校のグランドなど工事全面完了
20年 3月 東邦学園短期大学が閉学、43年間の歩みに幕
4月 高校、普通科に文理特進コース開設
26年 4月 大学、教育学部子ども発達学科を開設
高校、ユネスコスクールに加盟
26年 12月 大学、L棟竣工
27年 4月 高校普通科を改組、新たに人間健康コースを新設して、文理特進、アクティブ、
チャレンジ、サイエンスと共に5コース制に
28年 4月 大学の経営学部に国際ビジネス学科開設
文部科学省認定の職業実践力育成プログラムで社会人を受け入れ
新たなタイプの学生寮「TOHO learning house」オープン