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寄 付

TOHO
INTERVIEW

2019.12.06

【第59回】勝てないサッカーは楽しくない 来季は絶対に1部リーグ昇格

男子サッカー部キャプテン

鵜飼真斗さん

人間健康学部3年生

鵜飼真斗(うかい・まさと)

 愛知県大治町出身。小学2年生から父親の指導でサッカーを始め、米沢中央高校を経て2017年愛知東邦大学に入学、男子サッカー部に入部。2019年は3年生としてキャプテンを務め12アシストで東海学生サッカー2部リーグアシスト王。やはり米沢中央高校出身の弟陸哉さん(人間健康学部1年生)もDFレギュラー選手。

 東海学生サッカー2部リーグに所属する男子サッカー部の2019年シーズンは参加10校中4位に終わりました。しかし、チームは後半、1引き分け8戦負けなしの快進撃を見せました。キャプテンとしてチームを引っ張った鵜飼真斗さんに、「2020年シーズンこそ悲願の1部リーグ昇格を果たしたい」という熱い思いを語ってもらいました。

――東海学生サッカー2部リーグのチームは今季4位。リーグ戦後半は快進撃が続き、1部昇格への期待も高まりました。

 昨シーズンの男子サッカー部は、練習中もそれぞれが黙々とやっていて、声を出し合うこともあまりありませんでした。コミュニケーションもうまく取れませんでした。全然勝てなくて8チーム中の7位に終わりました。僕は2年生でしたが、〝このままではやばいと〟と思い、新シーズンを前にキャプテンになろうと、手を挙げました。チーム全体を見渡したとき、4年生がやるより3年生の自分がやった方がチームのためになると考え、60人近い部員を束ねることにしました。今シーズンは1年生、2年生でも思ったことはどんどん上級生に言葉に出して言うなど、チームの空気は大きく変わりました。

――チームが生まれ変わった大きな要因は何でしょう。

 僕がキャプテンになった以上にチームをインパクトとなったのは、元Jリーガーでもある藤川久孝総監督の存在です。今シーズンから本格的に指導に取り組んでいただいたことで、チームは大きく変わりました。伊藤数馬監督(教育学部准教授)の主にメンタル面からの指導に加え、藤川さんは、サッカー理論はもちろんですが、言葉でも選手たちの意識を大きく変えたと思います。元プロだけあって、やる気のない選手には、「もう練習はやらなくてもいいよ」など厳しく言ってきます。「3、4年生がしっかりやらなければ下はついてこない」ということを上級生に自覚させようという狙いからだと思います。みんな、そんなことは言われたくないから、目つきが変わってきました。一方では1,2年生たちにはやる気を起こさせる言葉をかける。試合や練習後に選手たちと話すことも多く、選手同士でも話し合うようになりました。

――4月~11月に18節を戦うシーズンは名古屋産業大が1位、静岡大が2位。愛知東邦大は大詰めの17節に静岡大に2-6で敗れ最終的には4位でした。

 11月2日にアウェイで行われた静岡大戦に勝てば2位のチャンスが見えて来そうで、ここが勝負だと思いました。静岡大はホームで強いチーム。キャプテンとして藤川さんに提案して、前日から試合のある静岡に乗り込みました。2部リーグでは静岡大以外の9校は愛知県の大学。アウェイでも自宅から会場入りする普段のペースと違って、慣れない前泊のせいか、いつものペースで臨むことができませんでした。静岡大は昨年の1部から降格してきたチーム。さすがに、勝ち方も知っていると思いました。

――シーズンを振り返って改めて感じることは何ですか。

開幕してからなかなか勝てませんでした。キャプテンである自分が体調を崩して、いいパフォーマンスが出来なかったことも大きな原因だと思っています。後半のヤマ場だった静岡大戦では、ずっとDFを守って勝利に貢献してきた弟陸哉が、イエローカード3枚になり出場できなかったことも敗因につながったと思っています。僕はMFですが、後ろのDFの選手が変わるとどうしても安定した攻撃ができません。

――チームは4位でしたが、12アシストはリーグトップ、12得点もリーグ3位でした。

昨年に比べてアシスト、ゴールが増えたのは、ポジュションがそれまでのボランチから左から攻めるMFに入ったからです。12アシストが成り立ったのは、それに応えてゴールを決めてくれた12人の選手がいたからです。特に4年生の宮本雅章さんは8得点、2年生の山崎永夢は5アシストに加え得点もをあげてくれました。アシスト王になれたのはみんなのおかげです。

――来年は1部リーグに上がれそうですか。

 絶対に行けます。愛知東邦大学が開学(2001年)して間もなくして男子サッカー部が創部されたと聞いていますが、2部リーグでは僕が1年生の時と今年の4位が最高のはずです。やはり、勝てないサッカーは楽しくありません。今年は勝つサッカーの楽しさを知った1年でもあったと思います。アシスト王も2部よりは1部のアシスト王でなければ注目度が違います。1部リーグに上がれば、さらに全国の高校から有望な選手たちが来てくれると思います。来シーズンもキャプテンとしてチームを引っ張り、何としても1部に昇格し、男子サッカー部の新しい歴史を創りたいです。

――Jリーグでは好きなチームはどこですか。

 川﨑フロンターレです。選手では大島僚太がすごくうまいので尊敬しています。フロンターレのボールをつないでゴールを決めるスタイルが好きで、テレビでは毎試合見ています。今年はホームでの試合に勝てなくて、先日もホームでの横浜F・マリノス戦で負けました。マリノスの長所が強く出て、フロンターレの長所が消されてしまった感じですがめちゃくちゃ面白い試合でした。僕も上のカテゴリーであるJリーグでやりたいという夢はずっと持ち続けています。J1でもJ2でもJリーグでサッカーをするのがあこがれです。

――家族も応援してくれているのでは。

 我が家はサッカー家族です。会社員の父親は中京高校サッカー部出身で、僕も小学2年生の時からサッカーを教えてもらいました。5歳上の兄も大学までサッカーをしました。僕も、弟も米沢で高校時代を送っていたので、父親はさすがに山形まではめったに応援に来ませんでしたが、兄弟が愛知東邦大でプレーをするようになってからは毎試合、欠かさず応援に来てくれます。母親も高校時代は陸上をやっていて、静岡大との試合には両親で来てくれました。サッカー選手の息子3人を抱え、育ち盛りの3人の胃袋を満たす食費だけでも大変だったと思います。息子たちの試合の応援に出かけることを楽しみに仕事を頑張ってくれている父親に感謝です。

 

試合を終えた選手たちとタッチを交わす藤川総監督

キャプテン真斗選手(10番)とともに弟陸哉選手(4番)もレギュラー活躍

「アシストが成り立つのは得点につなげる選手のおかげです」

「来シーズンもキャプテンとしてチームを1部昇格に導きたい」

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