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TOHO
INTERVIEW

2021.12.10

第76回 100周年を迎える東邦学園  卒業生の皆さんに晴れ舞台提供したい

東邦学園理事、東邦会会長

大河哲男さん

(東邦高校1978年卒)

大河哲男(おおかわ・てつお)

東邦高校29回生(1978年普通科卒)。株式会社カワタ金属社長、名豊重車輌株式会社社長。長男も東邦高卒(62回生)で、20082009年度にPTA副会長、2010年度に会長も歴任。その縁で東邦会役員も塩澤敏明会長時代から監事、副会長を歴任し2021年から第11代会長に就任。中央学院大学商学部卒。硬式野球部の森田泰弘前監督らと同級生。名古屋市瑞穂区。

 東邦高校同窓会である東邦会の第11代会長に1978年卒業の大河哲男さんが20215月に選ばれ就任しました。2023年に創立100周年を迎える東邦学園。「5万人近い卒業生の皆さん、母校を振り返ってもらい、これからの発展のために協力していただく舞台を提供し、盛り上げていくことが与えられた大役では」と語る大河さんに、高校時代の思い出も含めて語っていただきました。

 ――学園100周年を前に東邦会の第11代会長に就任されました。決意をお聞かせください。

 榊直樹理事長が東邦高校の校長時代(2009~2011年)、長男も東邦高校にお世話になった関係でPTA副会長、会長を務めさせていただいた後、東邦会でも監事、副会長の仕事をさせていただきました。親子2代で東邦にお世話になったこともあり、東邦との関わりは長くなりましたが、100周年を前にしての会長就任は、身に余る大役だと思っています。東邦会の役割としては、100周年という節目に、卒業生の皆さんに母校を振り返っていただき、母校の発展のために協力していただく舞台を提供し盛り上げていくことではないかと考えています。

 ――「東邦会」ホームページ上にはすでに、1200人参加予定、「100周年記念式典」2023610日(土)、マリオットアソシアホテルで開催の案内がアップされています。

 正式な参加申し込み受け付けはこれからですが、一人でも多くの卒業生の皆さんに集まっていただくため、「この日は空けておいてください」というお願いの意味もあります。今後、東邦会ホームページ上での出席確認、参加費などの手続きを進めていく予定ですが、すでに「ホームページは苦手だが、ぜひ出席にしておいてくれよ」と声を寄せてくださる大先輩OBもいます。100周年記念事式典は一人でも多くが参加する大同窓会を目指しています。東邦学園の新たな100年に向けての募金活動の輪を広げる機会にもしたいと考えており、母校愛に満ちた実行委員を募集していく方針です。

 ――大河さんが東邦高校3年生の時、1年生のバンビ坂本(坂本佳一投手)の活躍もあり東邦は夏の甲子園で準優勝していますね。

 そうです。森田泰弘前監督、NHK高校野球解説者でもある大矢正成さんら同期生たちが頑張ってくれました。実は私も中学校の時まで野球小僧でした。中学校は南区の本城中学校で、私はキャッチャーで4番。小学1年生のころからずっとテレビで高校野球を見ていました。愛知県では中京の活躍ばかりが目立っていましたが、そのうちに東邦が出てきた。それで、東邦という学校があることを知りました。阪口慶三先生が監督になったばかりのころです 。1970年夏の大会では1回戦で、東邦が高崎商業に06から7-6で延長サヨナラ勝ちしベスト8に入った。それから東邦ファンになりました。野球部にあこがれて東邦高校に入学しましたが、スライディングで右足骨折していたこともありあきらめました。クラスメイトの森田君(前監督)の体格を見て圧倒され、自分の出る幕ではないとも思いました。坂本君が投げ、森田君、大矢君らが引っ張った3年生の時の甲子園の夏。東洋大姫路に延長10回裏、坂本君がサヨナラ3ランを浴びた劇的なシーンを僕はライトスタンドで見ていました。TOHOの文字の入った純白のユニホーム姿の選手たちがまぶしく見えました。

――東邦学園100年の歴史で大河さんが誇りに思うのはどんな点ですか。

 甲子園を沸かせる白いユニホームにTOHOの文字は東邦のブランドになっていますが、東邦は自由でさわやかなイメージで発展してきたと思います。さらに個性をすごく生かしてくれる学校だなと思ってきました。みんな伸び伸びとやってきた。勉強する子は勉強するし、クラブ活動はクラブ活動で頑張る。主体性を持って行動している生徒が多かった。さらに、誇りに思うのは、「真に信頼して事を任せうる人格の育成」という建学の精神が生かされていることだと思います。いろんな分野で活躍している卒業生たちがたくさんいますが、それぞれが自然に身に着いた建学の精神で頑張っているのだと思います。私が経営している会社はマンパワーに頼る仕事が多いだけに、「真に信頼して事を任せうる人材」が欲しくてしょうがありません。

 ――東邦高校を出て大学に進学する卒業生もたくさんいます。母校は東邦高校だけではないわけですね。

 大学に進んだ人は大学ももちろん母校で、その重さは変わらないと思います。私は、千葉県にある中央学院大学の卒業生で、体育会の空手道部でした。大学で空手をやったことで、卒業後1年半、ハワイ大学内の語学学校で学んだ際にはホノルルの空手道場でも現地の人たちに空手を教えていました。母校野球部は2021年の明治神宮大会で慶応大学を破って日本一になりました。うれしくてしょうがありませんでした。元旦には、ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝競走大会)に出場する取引先の会社チームを応援するため群馬県に飛びます。その翌日には箱根駅伝出場の母校中央学院大学を応援するため、スタートする東京・大手町の読売新聞社前にも出向いています。

 ――改めて、100周年事業での東邦会の役割は何でしょう。

 100周年だということを卒業生の皆さんにお知らせして、認識していただき、母校を振り返っていただくことだと思います。その中で東邦学園が新たな100年に向けて、こういう風に動いていますということを知っていただき、学園の発展に協力していただく気運を盛り上げるのが東邦会の役割だと思います。100周年事業を盛り上げていくためには、デジタル時代ですから、ホームページからの発信力は大きいと思いますが、東邦会の各支部を回ったり、クラブのOBOG会を回ったり、足を使っての呼びかけも大事です。一方ではデジタル世代の若い卒業生の皆さんに、一方では足を使ったアナログ的な人間関係も大事にした両面で攻めて行こうと思います

 

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