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TOHO
INTERVIEW

2017.10.05

【第42回】生き方変えたフライングディスク競技との出合い 探究心を貫きアジア・オセアニア選手権で優勝

アルティメット部創設メンバー

奥村祐也さん

人間健康学部人間健康学科4年生

奥村祐也(おくむら・ゆうや)

愛知県田原市出身。小学5年生から野球少年。県立成章高校野球部では投手。大学1年生の時に出合ったフライングディスク競技を極めようと3年生から日本福祉大学チームに参加。内定しているオフィス家具を扱う商社就職後もディスク競技を続ける予定です。

人間健康学部4年生の奥村祐也さんは今年8月、マニラで開かれたフライングディスク(フリスビー)競技のアジア・オセアニア大会に学外学生チームの一員として参加し優勝に輝きました。1年生の夏、愛知東邦大学でアルティメットサークルの立ち上げにも関わった奥村さんに、フリスビーととことん付き合った4年間を振り返ってもらいました。

 

――高校球児だったそうですが成章高校といえば強豪校ですね。

僕らの5学年上にヤクルトの小川泰弘投手がいます。センバツには2回出場していますが、僕らの時は甲子園には行けませんでした。控え投手として県予選に登板しましたが、3年生最後の夏は豊橋中央高校と戦った3回戦で終わりました。7-8で負けました。それまでずっと野球のことだけを考えてきましたから、翌日からはもう練習もない。何をしたらいいのだろうと思いました。ただ、「野球が終わったら手伝ってほしい」と言われていたこともあり、3年生2学期からは、生徒会役員として文化祭の成功に全力で関わりました。

――愛知東邦大学を選んだきっかけは何ですか。

小学5年生から野球をやっていたこともあり、よくけがをしました。中学生時代からお世話になっていたスポーツ界に詳しいトレーナーの方に、「トレーナーに興味があるならやってみたら」と言われたこともありました。直接のきっかけは2年生夏に、名古屋で開催された大学展で、愛知東邦大学のブース担当者の方から、この大学での学びが自分のめざす進路選択に役立ちそうだと思ったからです。入学後はすでに決めていたこともあってATTO(愛知東邦大学トレーナー組織)に入りました。葛原憲治先生や先輩たちに指導してもらって勉強しながら、C棟のトレーニングルームに来た人たちのメニューを作ったり、トレーニング補助、そして自分のトレーニングに励みました。

 

――フライングディスクとの出合いはいつですか。

1年生の時です。「健康スポーツ実習」という授業を担当されたアルティメット日本代表選手でもあった笹川慶先生の指導がきっかけでした。笹川先生は現在、上智大学にお見えですが、教え方がうまくて、さっそく1年生たちからサークルを作ろうという話しが持ち上がりました。そこで1年生の夏休みころに誕生したのがアルティメットサークル(現在のアルティメット部)です。アルティメットはフライングディスクを使った様々な競技の一つで、バスケットとアメフトのルールを組み合わせた、走り、投げ、そして跳ぶスポーツ。アルティメットとは「究極」の意味。身体能力の全てを使わないとできないスポーツだからです。僕も最初は名前だけの参加でしたが、そのうちにどんどん探究心が強まり、練習に参加し、夢中になっていきました。

 

――簡単そうに見えますが激しいスポーツなのですね。他大学でも盛んですか。

この地区で古くからやっているのが中京大学、愛知学院大学、日本福祉大学。この5年間くらいで愛知東邦大学、愛知淑徳大学、名古屋学芸大学、至学館大学と広がり、今年からは愛知大学、名城大学にもできたようです。基本的にはアルティメット部ですが、アルティメットとガッツという競技部門がある日本福祉大学はフライングディスク部です。実は、残念なことに、愛知東邦大学のアルティメットサークルはなかなか参加者がそろわず僕が3年生なった昨年は活動休止状態になってしまいました。僕は結構、真剣に取り組んでいたので、本格的な活動の場を求めて、声をかけてもらった日本福祉大学のチームに移籍しアルティメットの地区選抜にも選ばれました。練習のために美浜町にある日福大まで通っています。

 

――愛知東邦大学から知多半島の日福大まで通うだけでも大変ですね。

朝7時からの練習には大体週4回参加しました。地下鉄一社駅から始発に乗って名鉄に乗り換えて知多奥田駅に向かいます。6時からの練習だと間に合わないので前日夜に出向き友達の部屋に泊めてもらいました。授業単位は順調に取ってあったので1時間目の授業はなく、2時限目(午前10時40分から)には何とか間に合いました。ガッツ競技はサッカーのPK戦のように相手ゾーンに思い切りディスクを投げ込む競技ですが、日福大の先輩チームが2015年に台湾で開催されたWFDF(世界フライングディスク連盟)主催のアジアオセアニ選手権(Asia Oceanic Ultimate and Guts Club Championships=AOUGCC)のガッツ部門で優勝。このため、今年8月17日から20日まで開催された2017年選手権にもディフェンディングチャンピオンとして出場できました。僕もチームに参加し見事優勝し、2連覇を飾ることができました。日福大生4人の他に愛知東邦大、中部大、名古屋学院大の学生3人が加わった7人の学生チームです。

 

――世界選手権優勝は大きな自信になったと思います。今後の抱負と後輩たちに一言お願いします。

ATTOがさっそくFacebookのホームページで、「ATTO4年生の奥村祐也」が、フィリピン・マニラで開催されたAOUGCC に出場して見事優勝したと、動画付きで祝福してくれました
優勝はもちろん大きな自信にはなりましたが、昨年3位に終わった国内大会が今年も12月にあり、何としても優勝できるよう学生時代最後の戦いに挑みます。
スポーツトレーナーになりたくて愛知東邦大学に入りましたが、アルティメットと出合ったことで、就職先もディスク競技が続けられそうな会社を選びました。後輩の皆さんにアドバイスとして言えるのは、自分がどうしたいかという思いを大切にすべきだということです。周りの意見を聞くだけでなく、自分の考えをしっかり持つ、自分の芯を通して行動することが大切だと思います。

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