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寄 付

TOHO
INTERVIEW

2018.06.14

【第50回】トライアスロンで自分の限界に挑みたい うれしい東京オリンピックの愛知県強化指定選手

トライアスロン部

浅田 亜実さん

人間健康学部1年生

浅田亜実(あさだ・あみ)

名古屋市中川区出身。名古屋大谷高校時代から始めたトライアスロンですが本格的に大会に出場するようになったのは高3から。東邦高校内の東邦スイミングクラブを拠点とするトライアスロン選手育成の「チームゴーヤー名古屋校」に所属。18歳。

2020年東京オリンピック・パラリンピックの2018年度愛知県強化指定選手に、愛知東邦大学からもトライアスロン部の浅田亜実さん(人間健康学部1年生)が選ばれました。トライアスロンは、水泳(1.5km)、自転車(40km)、ランニング(10km)の競技に連続して挑みタイムを競う過酷な競技。「達成感が魅力」という浅田さんに聞きました。

――トライアスロンは「鉄人レース」とも言われるほど過酷な競技ですが、トライアスロンのどこが魅力なのですか。

確かにアイアイマン(鉄人)レースとも言われています。海や川などの1.5kmを泳ぎ、自転車のペダルを40km区間こぎ続けます。仕上げは10kmを全力で走り抜く。トータル51.5kmの連続競技でのタイムを競います。競技中は死ぬほどきついです。しかし、全力を出し切ってゴールした時の達成感は何にも変えがたい。トライアスロンの魅力はその達成感だと思います。

――トライアスロンに興味を持ったきっかけを教えてください。

小学3年生の時に、テレビで、体の不自由な人たちがトライアスロンに挑戦している番組を見たことです。障害に負けないで過酷なレースに挑んで頑張っている人たちの姿に感動し、自分も選手になりたいと思いました。ただ、小学生時代は高飛び込みをやっていました。器械体操やトランポリンにも手を伸ばしていましたので、トライアスロンまでやる余裕がありませんでした。昭和橋中学校時代もバスケットボール部。トライアスロンを始めたのは高校に入ってからです。実際の活動拠点となったのは東邦スイミングクラブ内のチームゴーヤー名古屋校です。本格的に大会に出場するようになったのは高校3年生からで、まだまだ未熟です。

――6月3日に長良川で開催された日本トライアスロン選手権(2018東京港)東海ブロック代表選考大会女子の総合順位では、12位以内唯一の10歳代で4位。水泳は1位でした。

日本選手権予選と国体予選を兼ねた大会ですが、3人の東海ブロック代表枠には入れませんでした。1位になったのは同じチームゴーヤー名古屋校に所属する愛知学院大学2年生の松居智咲さん。松居さんの総合タイムが2時間8分50秒。私は2時間12分56秒で4分以上も差をつけられました。水泳タイムは1位でしたが、水泳は会場環境にも左右され、今回は運がよかっただけです。今回の愛知県の強化指定選手には松居さんと一緒に選ばれ、うれしかったです。

――東京オリンピックの強化指定選手に選ばれた以上はオリンピックに出たいでしょう。

私は、まだオリンピックを目指す人たちのような「エリート」クラスでは戦っていません。日本選手権のトップレベルとは記録的にもかなりの差があるので、東京オリンピックはとても無理です。東海ブロックで1位になった松居さんも東京は無理だと思うので次のパリを目指せたらいいなと言っていました。

愛知県の選手層は厚く、強い選手がたくさんいます。でも、その中で強化指定選手に選んでいただいたのはとてもうれしいです。合宿にも参加させてもらえ、さらに自分を磨くチャンスだと思っています。私も東京オリンピックは無理でも2024年のパリオリンピックを狙えるよう頑張りたいと思います。

――毎日、どんな練習メニューに取り組んでいますか。

東邦スイミングクラブでの朝練習が午前6時半から8時。自宅を出て、朝5時34分発の地下鉄東山線始発に乗って通っています。曜日によって違いますが基本的には朝の水泳練習と夜練習(自転車、ランニング、水泳)。走る方は平和公園や東山公園などを中心に1日10kmは走ります。土曜日の自転車練習では、東邦から岐阜県土岐市の目標ポイントまで往復40kmを走ったりします。午前9時前に出発して昼には帰ってきます。水泳、自転車に比べると走るのが苦手です。暑さの厳しい夏は特にきついです。

大学生になって、インカレに出場するにはトライアスロン部に所属していなければならないので、学生・キャリア支援課職員の河合厚志さんに部長になっていただき、トライアスロン部を作ってもらいました。今のところ、部員は私一人ですが、一緒にトライアスロンをやりたいという仲間ができたので、入部してくれるのを楽しみにしています。

――体力的にもエネルギーを使う競技ですが、〝勝負飯〟はありますか。

食事については、大会前は気をつけていますが、それ以外は気にしないで好きなものを好きな時間に食べています。毎朝の水泳練習の前には軽くゼリーくらいで済ませ、練習後に、持参したり買ったお弁当を大学の食堂で食べています。昼も友だちとみんなで食べます。夜は家での食事です。何でも好きですが、ウニとかエビとか生っぽいのは苦手です。〝勝負飯〟はありません。とりあえずいっぱい食べることです。

――当面の目標はどこにおいていますか。

7月7日に香川県高松市でアジアカップの大会があります。前週には仙台でU19(19歳以下)の大会があるのでこれにも出ます。アジアカップでは15位以内に食い込むのが目標。競技距離が半分のU19の大会なら5位以内が目標です。大会には出来るだけ出て経験を積みたいです。大学の勉強と両立できるように頑張ります。トライアスロンは、身近なところで親しむ生涯スポーツだと思っています。

一緒に強化指定選手に選ばれた松居さんと(平和公園で)

40kmを走る自転車の練習中(瀬戸市で)

「いつかはオリンピックに出たい」(平和公園で)

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