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寄 付

TOHO
INTERVIEW

2019.02.11

【第53回】苦しんでつかんだインカレ5年連続出場 大応援に感動 

AIFAの2018年優秀選手に選ばれた

大城穂香 宮里留依さん

ともに人間健康学部4年生

大城穂香(おおしろほのか)

 沖縄県立浦添高校出身。サッカーを始めたのは中学での部活から。愛知東邦大学女子サッカー部2018年度キャプテン。ゼミ卒業研究も日本の女子サッカー史。時間はかかっても高校教員として女子サッカー指導者になるのが夢。

宮里留依(みやさとるい)

 沖縄県立小禄高校出身。名前はラモス瑠偉ファンの父親が命名。小学1年生から高校までその父親が役員のヴィクサーレ沖縄の育成チームに所属。卒業後はチャレンジリーグ昇格を目指すヴィクサーレ沖縄に戻り、社会人選手としてサッカーを続けます。

 

 愛知県サッカー協会(AIFA)の2018年年間優秀選手に、愛知東邦大学女子サッカー部からは大城穂香さんと宮里留依さんが選ばれました。2人とも沖縄県出身の人間健康学部4年生。キャプテン、副キャプテンとしてチームを5年連続6回目のインカレ出場に引っ張った2人に4年間を振り返ってもらいました。

――AIFAの年間優秀選手表彰おめでとうございます。

大城 ありがとうございます。キャプテンを任されながら、勝てない試合とか、納得いかない試合も多く、苦しみも味わった1年でした。掲げた目標の一つである皇后杯連続出場は予選で敗退してしまい、インカレ出場では、一時は先輩たちが築き上げてきた連続出場を、自分たちの代で切らしてしまうのではという重圧も体験しました。何とか5年連続出場ができ一安心しましたが、本戦では目標のベスト8の壁を超えることはできませんでした。ただ、目標達成に近づけているという手ごたえはありました。頑張ってやってきてよかったなと思っています。あとは後輩たちに託します。

宮里 穂香と同様に、シーズン中にはチームがまとまり切れなかったり、勝てなかったりで、辛い日々もありました。一人ひとりは上手なのに、何かどこか欠けている。心のどこかで、あせりがありました。でもインカレ予選最終戦では、PK戦ながら初めて静岡産業大に勝つことができました。インカレ本戦2回戦では5人がインフルエンザにかかり、体調を崩した私も含めて7人が試合に出られないという悔しい経験もしました。後輩たちはハプニングが多かったこの1年をいい意味で教訓にしてほしいと思います。。

――女子サッカー部の4年間で特に印象深い思い出はなんですか。

大城 私はキャプテンとして臨んだ最後のインカレ1回戦で、大応援団が駆け付けてくれたことです。感動でした。吹奏楽団も含めて100人近くもの応援団。2年上のGKでキャプテンだった吉原知里さんら先輩たちの声援はどれだけ大きな励みになったことか。あの時の吉原さんたちの声援を背にプレーできたのが一番の思い出です。

宮里 私は3年生の時(2017年)のインカレ1回戦で、四国大学に2-1で勝った試合で、2点目となるシュートを決めたことです。1年、2年の時はスタメンで出て普通だと思っていたのに、3年生では上手な1年生も入ってきてスタメンで出れない日が続きました。インカレ本戦前にやっとスタメンになれました。四国大戦では同点に追いつかれた残り7分、蹴り込んだシュートが決勝ゴールとなった時は本当に嬉しかった。相手GK頭上に飛び込んだ会心のゴールでした。

――充実したサッカー部での活動だったと思いますが、授業との両立などかなりハードだったのでは。

宮原 1年生の時は5限目(午後5時50分終了)まで授業がある日が多く、そこから練習場がある日進グラウンドに向かいます。練習が終わるのが午後9時。それからアルバイトに入るわけで、和食麺店で午後10時から午前1時まで働きました。授業、部活、バイトは、私だけでなく部員の多くが頑張っていることですが、時間割に余裕ができた4年生になって振り返ると考えられないほどの密度でした。

大城 私も練習が終わってからコンビニや薬局でバイトをしました。オフの火曜日や、土、日曜日も試合が終わってからバイトをしました。最近は部員の半数以上が一人暮らしですが、自分でやりくりしていくためにバイトをしている子が多い。こうしたハードな日々を送りながらも、1、2年生は明るくポジティブでした。特に2年生は、試合に負けて上級生が落ち込んでいても笑顔を絶やさず、雰囲気をよくしてくれました。楽しくサッカーをやろうという姿勢にいつも助けられました。

――大勝志津穂監督、米澤好騎コーチ、萩野健太コーチらの支えも大きかったのでは。

大城 そうです。特に米澤コーチはヨネさんと呼ばせていただき、いろんなこと相談に乗っていただきました。年末にインカレ出場が決まってからは、ヨネさんの提案で、部員たちがスーツ姿で、寄付をお願いするために応援してくださる企業を回りました。時間的に余裕のある4年生を中心にグループごとに、ヨネさんと一緒に回りましたが、直接応対してくれた社長さんに励ましていただくこともあり、こんなにも多くの皆さんが応援してくれているんだと思いました。会社を回ることは3年生らの就職活動にも役立つので、新年に入ってからは、応援御礼での会社回りも続けました。

宮里 会社回りでは名刺のもらい方、お茶を出された時の対応、礼儀の仕方とかも学べました。初めてだと分からないよね、こういう時はこうしてとか、社長さんが教えてくれる会社もありました。

――卒業生を前に、愛知東邦大学の後輩たちにエールをお願いします。

大城 私は好きなサッカーに打ち込むことで、何事もポジティブに考えることができました。けがもしましたが克服して、再びサッカーができる喜びも知りましたし、励ましてくれる人たちの存在のありがたさも知りました。好きなことに打ち込めないと、どうしても内気になりがちです。ぜひ、自分ならではの好きなことを見つけて打ち込んでほしいと思います。

宮里 私はサッカー部に入ったことで、サッカー以外にもたくさんの人とつながることが出来ました。サークル活動をすることで仲間との縁ができ、その縁はさらに広がる可能性があります。ぜひ、仲間と関わりが持てる場をつくってほしいと思います。

「4年生インカレでの大応援団の声援が最高の思い出」と語る大城さん

卒業後はヴィクサーレ沖縄でチャレンジリーグに挑む宮里さん

「大勝監督、米澤コーチらには感謝いっぱいです」と大城さん

3年生の時のインカレ四国大戦で決勝点を決めた宮里さん

インカレ5年連続出場を決めた大学壮行会での大城さんと宮里さん

インカレ1回戦での明治国際医療大学戦を前に

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