検 索

寄 付

TOHO
INTERVIEW

2019.04.24

【第54回】自分たちの代で「インカレベスト8」に 頼もしい新戦力とぜひ成し遂げたい

2019年度女子サッカー部キャプテン、副キャプテン

早川このみ、西脇夏恋 さん

ともに人間健康学部4年生

早川このみ(はやかわ・このみ)
 愛知県知多市出身。サッカー一家の父親、兄2人の影響もあり小学5年生からサッカーを開始。帝京長岡高校(新潟県長岡市)を経て愛知東邦大学に。ポジションはGK。時間があればグランパスの試合観戦にも出向きプロキーパーの動きを研究しています。

西脇夏恋(にしわき・かれん)
 三重県四日市市出身。サッカー少年だった兄の影響でサッカーを始めたのは小2から。全国大会常連校だった三重高校に進むも、在校中のチームは全国大会出場はなし。愛知東邦大学ではDF。趣味は読書。授業での専攻もあり心理学系の本はよく読むほか詩も好き。

 東海女子サッカーリーグ1部の2019年シーズンが開幕しました。愛知東邦大学は4月21日の磐田東高校との初戦を6-0で快勝し幸先良いスタートを切りました。新年度最初の「TOHOインタビュー」は新チームを率いるキャプテン早川このみさんと副キャプテン西脇夏恋さんです。

―新キャプテン、副キャプテンとしての抱負を教えてください。

早川 新チームのメンバーは34人。4年生が私とかれん(西脇)、大藤由衣の3人だけ。3年生は11人、2年生が8人(1人はトレーナー)、そして1年生が12人です。3年生の終わりごろから、「新年度からは自分たち4年生3人でチームを引っ張って行かなければならないね」と話し合っていました。不安もありましたが、今は、サッカー技術の面でもレベルの高い後輩たちをとても心強く思っています。後輩たちとしっかりコミュニケーションを取り、頑張って行きたいと思います。

 昨年、チームはなかなか試合に勝てない時期がありましたが、そういう状況になった時、どうチームを立て直していくかも大きな役割だと思っています。「4年生が少なかったから」とか言われないように頑張り、チーム一丸となって、達成できていない「インカレベスト8」を、ぜひ自分たちの代で実現したいです。

西脇 私は右ひざの前十字じん帯断裂で、松葉づえで入学式に臨むなど、1年生の時からけがに泣いてきました。公式戦に出られない葛藤や、自分のきつい性格もあって部員とぶつかることもありました。今シーズンも、シーズン入り直前に4回目のじん帯断裂をやってしまいました。試合に出られない悔しさの体験も生かして、後輩たちも励ましながら、時には、このみ(早川)の優しさをカバーしながら、副キャプテンとして頑張っていきたいです。

――東海女子サッカーリーグ1部の初戦は快勝でした。

早川 応援に回ってくれた部員たちが素晴らしい応援を続けてくれたことが大きな力になりました。昨年のインカレ本戦でも、兵庫県三木市の試合会場では、卒業した先輩たちや、東邦高校生も含めた吹奏楽団の皆さんが迫力ある応援をしてくれました。メチャ感動しました。応援の力って本当にすごいと思います。

西脇 私もそう思います。私たちが1年生の時のインカレでは、ベンチ外で応援に回っていた4年生の先輩たちが、吹奏楽団が来てくれたことで感激して、泣きながら応援していました。応援が選手たちの背中を押すというのは本当だと思いました。

――硬式野球部の開幕試合には女子サッカー部も応援に繰り出していましたね。

早川 女子サッカー部のチームコンセプトは「応援されるチームになろう」です。そのためには、まず自分たちから応援することから始めなければと思い、これまでも男子サッカー部の開幕戦は全員で応援していました。今年度からは米澤好騎新監督の提案もあり、同じ日進グラウンドで練習している硬式野球部の応援にも初めて出向きました。翌週には男子サッカー部の試合にも応援にも行きました。

西脇 硬式野球部の応援は、午後から自分たちの練習試合もあったので6回まででしたが、野球の面白さや試合から学ぶ点もたくさんありました。

――キャプテン、副キャプテンとしての当面の課題はなんですか。

早川 学年を超えて、どんな小さなことでも気になったことは話し合える環境作りです。先輩だから話しづらい、言いづらいとかのチーム状態では勝ち進めないと思います。

西脇 私も同じ思いです。今年からキーパーコーチとして指導してもらっている吉原知里さんは、私たち4年生が1年生の時のキャプテンでした。吉原さんのように、後輩たちを「自分たちが本気にならないと」という気にさせる存在にもなりたいです。

――今年こそ「インカレベスト8」を達成して愛知東邦大学の名を全国に知らしめてください。

早川 これまでのインカレでは、関東勢チームの体格、当たり具合、パススピードに圧倒されたりして、これが関東のサッカーかと思ったことが何度もありました。しかし、今年3月に日本体育大学と練習試合をさせていただきましたが2-1で勝ちました。お互いに新チームということもありますが、実際に試合に出て戦ってみて、やれる部分も多いんだと自信を得ました。秋のインカレ本戦までには、さらに関東チームとの練習試合を重ね、自信をつけられればと思います。

西脇 それと自己管理の徹底ですね。昨年のインカレではインフルエンザや体調不良で、スタメンが大量に抜けて2回戦に臨まなければなりませんでした。米澤監督、部長の大勝志津穂先生も、昨年の教訓から、サッカー以外の生活面も重視した指導をされると思いますが、私たちもこれに応えていかなければならないと思います。

――4年生ですが、卒業後の進路計画を教えてください。

早川 中学か高校の体育教員をめざしています。もともと人に教えるのが好きなので、教員になりたいと思ってきました。採用試験の準備もしていますが、5月24日から6月21日までは教育実習があり、チームを離れなくてはなりません。母校でもある帝京長岡高校での実習で、次の試合に出れるのは7月21日です。

西脇 足のけがもあってサッカー選手を続けることはできませんが、サッカーに関わる仕事が出来ればと考えています。3月1日から13日まで、米国マサチューセッツとニューヨークでの試合体験するサッカー留学に加わりました。その経験を新チームで生かせるかなと期待していた矢先のシーズン入り直前に、また右ひざを断裂してしまったという次第です。キャプテンの教育実習の時期と重なって、チームには心苦しいですが、私も5月9日から手術のために入院します。日常生活にも影響があるので避けられない手術ですが、復帰したらもちろん、キャプテンを支え、チームのために全力を尽くします。

 

「インカレベスト8」への決意を語った早川さん(右)と西脇さん

東海女子サッカーリーグ初戦を終え応援席に応える早川さん

応援メンバーとして新チームに声援を送る西脇さん

「新チームではしっかりコミュニケーション作りをしたい」

「自己管理の徹底も大きな課題」

2018年度卒業の先輩たちから贈られた「戦闘開始」フラッグ

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