東海学生サッカーリーグ2部に所属する愛知東邦大学男子サッカー部副キャプテンの大本彬登さんが2015年度得点王に輝きました。男子サッカー部は本学が2001(平成13)年に東邦学園大学として開学と同時に創部されましたが、東海2部リーグで得点王に輝いたのは大本さんが初めてです。
――東海学生サッカー連盟の2015年度表彰式が12月5日にあり、第54回東海学生サッカーリーグ戦2部で21ゴールを決めて得点王となった大本さんも表彰されました。おめでとうございます。
ありがとうございます。21ゴールは最近の記録ではない数字だと思います。2部新記録にあたるかどうかは連盟広報部に調べてもらっているところです。2部リーグは前期、後期各9試合の計18試合を行いましたが、前期で7点、後期で14点のゴールを決めることができました。後期の岐阜大学戦では4点をあげたほか、ハットトリック(3点)をあげた試合が3回ありました。
――伊藤数馬コーチ(教育学部准教授)は、大本さんのプレーについて、「スピードが武器の選手。相手の裏のスペースに走り込んでドリブルで抜けてゴールを決めたりする。後輩たちからの信頼も厚い」と分析しています。
触るだけで入るゴールが多かったので、それだけ、みんながうまくパスをつないでくれたということだと思います。ですから、自分だけで取ったタイトルではなく、一緒にプレーを続けてきたみんなのおかげでいただいた賞です。チームは創部15年で、愛知県リーグ時代もありましたが、僕は入学した年から東海2部リーグでやっています。今年こそは1部リーグに昇格しようというのがチームの目標でしたが、残念ながら6位に終わってしまいました。得点王に選ばれたことは嬉しいですが、1部昇格ができなかったことが悔しくてなりません。
――いつからサッカーをやっていますか。
幼稚園のキッズスクールからやっています。小学校ではクラブチームに入りました。京都の大谷高校時代は2年生のときにわりと得点をあげましたが表彰されたことは一度もありませんでした。愛知東邦大学でも3年生まではそんなに得点する選手ではありませんでした。
――好きなサッカー選手はいますか。
サンフレッッチェ広島の佐藤寿人選手の大ファンです。瞬間的なスピードで、ディフェンスラインの一瞬のスキをついて裏に抜け出しワンタッチでゴールを決める素晴らしいストライカーです。同じフォワードの選手としてあこがれ、見習ってきました。Jリーグ史上初となる12年連続2ケタ得点に加え、フェアプレー個人賞を3度受賞しているフェアプレー精神もずっと尊敬し続けてきました。
――女子サッカー部は2年連続で全日本大学女子サッカー選手権(インカレ)に出場します。男子サッカー部としては、ちょっぴり悔しさもあったのでは。
インカレ出場、愛知県選手権連覇など女子サッカー部の活躍は、悔しさというより、いい刺激になりました。自分たちより大きな舞台で戦っているのを見て、男子サッカー部も頑張らなければと思っていました。残念ながら今年は結果を出せませんでしたが来年は後輩たちの奮起に期待しています。女子サッカー部はインカレではぜひ頑張ってほしいと思います。
――卒業してもサッカーを続けますか。
4年生になった時、この1年で自分のサッカー人生も終わるので、チームとしては1部昇格、個人としてはフォワードである以上、得点王になることを目標に掲げてきました。1部昇格はなりませんでしたが、個人的には有終の美を飾ることができたと思っています。来年こそは1部昇格できるよう、後輩たちに夢を託します。卒業後は人材支援会社への就職が決まっており、僕みたいに学生時代にスポーツに打ち込んできた学生たちの就職活動もサポートしていきたいと思っています。選手生活は終わりですが、土、日曜日など会社が休みの時は、日進グラウンドに出向き、後輩たちを応援したと思います。
――学生時代での最大の思い出は何ですか。
2年生の春休みから、本学の姉妹校であるアメリカの西海岸のエベレット・コミュニティ・カレッジで半年間、語学留学したことです。フランス、イエメン、韓国などからの留学生20人くらいのクラスで、英語が通じなくて困った時もありましたが、知らないうちに自信がついていました。教職科目は残念ながら途中で挫折しましたが140単位は取れましたので、勉強の方もそれなりに充実したと思います。