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TOHO
INTERVIEW

2016.03.09

【第23回】愛着こもった応援マフラーの完売に感動。スポーツビジネスの奥深さ学ぶ

人間学部人間健康学科3年生

森田 健斗さん

森田健斗(もりたけんと)

サッカーの盛んな刈谷市出身。小学1年生の時から知立高校時代までサッカー部に所属。愛知東邦大学入学後は女子サッカーの東海、愛知県リーグ戦で審判として活躍中。3年生の8月にはあこがれでもあった株式会社名古屋グランパスエイトでインターンシップも体験。ATTO(愛知東邦トレーナー組織)副部長。 

 愛知東邦大学と教育連携協定を結ぶ株式会社名古屋グランパスエイトとのコラボで商品化された名古屋グランパス応援マフラーが、3月6日、豊田スタジアムで開催された名古屋グランパスのホーム開幕戦で販売されました。学生10人の懸命な売り込みもあって販売予定の250枚は完売。10人の中では最も”グランパス通”と言われる森田さんに聞きました。

 

――応援マフラー『2016でら信頼ニットマフラー』の完売、おめでとうございます。

 

 ありがとうございます。応援マフラー作りは後期授業「東邦プロジェクト」で昨年10月から取り組んだので、商品化されたマフラーにはすごく愛着がありました。名古屋グランパスから講師として出向いていただいたお2人からはグッズ商品の企画から商品化まで、プロの極意を指導していただきました。最初はTシャツ、マフラーの2案があり、僕はTシャツ派で、やる気満々でデザイン案作りに取り組みました。しかし、Tシャツは単価が安く、かなりの量を売らないと利益につながらないことが分かり、マフラー案に1本化されました。プロのデザイン力、入場者数、販売可能時間から割り出した販売見込み数や価格の決定。指導を受けながら、これがスポーツビジネスの奥の深さなのかと思いました。極めつけはOB選手の「握手券」を販売に結びつける手法。完売の決め手になりました。

 

――グランパスの試合はずっと見ているのですか。

 

 地元での試合は大体見ています。小学1年生だった2001年10月6日、初めて父親に連れて行ってもらった豊田スタジアムでのストイコビッチ選手の引退試合に感動しました。「Ole!Pixy Ole!」の大合唱。ピッチを一周してサポーターにあいさつするPixy。サッカーってすごく面白いと思いました。高校までは部活でもサッカーをしていましたが、大学生になってからは自由に使える時間も増え、アウェイの試合にも足を運ぶようになりました。浦和レッズ戦で埼玉に、ヴィッセル神戸戦で神戸に、松本山雅FC戦で松本にとか。今年2月27日のグランパス開幕戦ではジュビロ磐田の本拠地である磐田市に行ってきました。テレビ観戦だとカメラはボールしか追いませんが、応援席からは選手たちやベンチの動きなど自分の位置から全体が見られます。臨場感がたまりません。

 

――ファンやサポーターにとってグッズ商品はそろえたいものですか。

 

 僕もかつてはよく買い込みました。サポーターの基本スタイルであるユニフォームは2年ごとに新商品が出ます。ビジター用、アウェイ用2種類で10着は持っています。背番号が入ったのだと1着2万円近くします。タオル、マフラー、ストラップもウェブサイトで品定めをして試合会場で買います。試合会場でサポーターたちの装備を見れば何を買ったか一目瞭然です。中学生のころは筆箱とかも買いました。今回のマフラーではグランパス君のかわいらしい顔が使われました。普通はりりしい顔で、全身が入りますのでファンには新鮮でした。高校生、学生のサポーターたちはアルバイトでグッズ代を貯め込みます。

 

――愛知東邦大学ではサッカー部には入らなかったのですか。

 

 高校時代までやってみて、自分の実力ではここまでかなと思いました。高1の時に審判をしていた会社員の父親の影響で日本サッカー協会審判員の資格を取っていましたので、大学時代は女子サッカーの東海リーグ、愛知県リーグの試合でジャッジをしています。3級なので主審はできず副審です。愛知東邦大学の女子サッカー部が出場する試合にも出ていて、昨年9月、愛知県女子サッカー選手権大会2連覇を決めたパロマ瑞穂北陸上競技場での試合でも旗を持って判定に走り回っていました。選手時代はルールを知っていても、オフサイドやハンドなど厳密な規準はあいまいでした。審判をやるようになってからよく分かるようになり、ゲームの見方が変わりました。

 

――2016年度の女子サッカー部は東海1部リーグと愛知県1部リーグで戦います。期待できそうですか。

 

 愛知東邦大学の実力はついてきていますが、下位にいるチームもハイペースで実力を上げています。同じレベルでどんどん離れていけばいいのですが、下がどんどん追い上げている状態です。結果を見ても内容を見てもそう感じます。東海1部リーグは6チーム中3チームが静岡県の高校生チームで、愛知県からもいい選手を集めています。審判をしているので他大学の情報も入ってきます。戦いは苦難を強いられると思いますが頑張ってほしいです。

 

――就職活動が始まっていますね。

 

 大学主催の就職合宿の模擬面接では、自分の強みとして、自信を持って自己PRする材料を用意しておくことが大切だと痛感しました。学生時代にATTO(愛知東邦トレーナー組織)の部活動で副部長として培ったリーダーシップ、女子サッカーの審判をやってきたことをPRしていこうと思っています。サッカーに出会わせてくれた父親、応援してくれた母親の期待に応えたいですし、社会人になってもサッカーの観戦と審判が続けられるよう土、日曜日が休みの会社への就職をめざしています。

「ストイコビッチ引退試合の写真とサインは宝物」と語る森田さん

「2001年10月6日」のストイコビッチ選手引退試合の入場券

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