検 索

寄 付

TOHO
INTERVIEW

2021.01.21

第67回「第1回トーくんホーちゃん杯」大会に出場 小学生らにドッジボールを広めたい

ドッジボール2019年日本代表選手

中田輝さん

人間健康学部1年生

中田輝(なかた・てる)

小学3年生後半からドッジボールを始め、クラブチームの「星ヶ丘Red Stars」に所属。高校(享栄高校)に進学する前、新たに「Red 愛」を立ち上げ現在も代表兼キャプテン。高校3年生の時、香港で開催されたAsian Dodgeball Championship2019に日本代表選手として出場。2020年、愛知東邦大学に入学。2021年の抱負は「コロナが終息したら大学でドッジボール部を作りたい」。名古屋市名東区。

東邦学園の創立90周年を記念して愛知東邦大学体育館で2013年8月、「第1回トーくんホーちゃん杯争奪小学生ドッジボール大会」が開かれました。会場は小学生選手や保護者、運営にあたった学生、関係者たち600人余の熱気に包まれました。人間健康学部1年生の中田輝さんも小学6年生で参加した一人です。中学、高校もドッジボールに打ち込み、2019年には日本ドッジボール協会(JDBA)の日本代表に選ばれました。

――『みどりの風』という東邦学園「フレンズ・TOHO」会報誌に「第1回トーくんホーちゃん杯争奪小学生ドッジボール大会」の熱気が紹介されていました。男の子も女の子も投げるボールが大人顔負けのスピードと迫力で、「審判補助を務めたサッカー部の学生が目を見張った」とも書いてありました。小学6年生だった中田さんもいたわけですね。

 はい参加しました。「第1回トーくんホーちゃん杯争奪小学生ドッジボール大会」を企画された久納一紀さん(当時イープロ勤務)も子どもたちにドッジボールの指導をされており、指導者同士のつながりもあって声がかかったのだと思います。トーくんホーちゃん大会は、昨年はコロナで中止になったようですが、2019年まで7回開催されています。高校時代も、愛知東邦大での第1回大会に出た時のことを覚えていましたので、大学選びのきっかけになりました。入学してシラバスを調べた際、大勝志津穂先生(人間健康学部教授)のゼミがドッジボール大会を運営していたことを知り、お伺いし話を聞かせていただきました。久納さんのこともよくご存じで、僕が愛知東邦大に入学したことをとても喜んでいただき嬉しかったです。

――大学でもドッジボール部がある大学は結構あるようですね。ネットで検索する関東大学生ドッジボールサークル連盟加盟校には青山学院大、東京大、早稲田大、法政大の名前もありました。

 ドッジボールは小学生には特に人気があります。運動が苦手な子でもできるスポーツだと思います。投げるのが苦手でもキャッチでカバーできますし、逆に、キャッチは苦手でも投げる球に速さがあれば勝負できる。ずば抜けていなくても輝けるスポーツで、女子でも男子と対等レベルでやれるスポーツだと思います。久納さんのように、「小学生の時期に足腰が鍛えられ、ボールが当たった時の痛さ、相手に当てる時の心の葛藤によって子どもが成長するスポーツでもある」と指摘する指導者もいます。ドッジボール部やドッジボールサークルがある大学は結構あります。僕も昨年、愛知東邦大学に入学して、ドッチボール部を作ろうと思いましたが、コロナで身動きが取れませんでした。コロナが終息し、やらせていただけるならぜひ部員を募りたいです。ひょっとしたら僕のように、トーくんホーちゃん杯争奪小学生ドッジボール大会に参加した学生もいるかも知れません。

――ドッジボール日本代表後援会のウェブサイトに、昨年12月、茨城県水戸市で開催された第7回ドッジボール全日本女子総合選手権では、会場に中田輝選手ら日本代表選手5人が訪れサイン会が開催されるという記事がありました。日本代表選手なんですね。

 はい。WDA(世界ドッジボール協会)のW杯をかけた2019年男子単独の部の日本代表です。高3の時、初めて選らばれました。僕らが小学校から馴染んでいるドッジボールは12人のチームがワンボールで試合をしますが、世界では1チーム6人が5個のボールで激しく戦うマルチボールと言われるスタイルが主流で、ルールが全く違います。2019年10月26、27日に香港で開催されたAsian Dodgeball Championshipに出場しました。代表12人中5人が愛知県の選手です。優勝したオーストラリアに準決勝で敗れ、マレーシアに続く3位でした。エジプトで開催される2020年W杯大会に初出場できる権利は得たのですが、コロナで大会が中止となりました。2020年も代表選考合宿が中止となり、水戸市で開催された第7回ドッジボール全日本女子総合選手権でのサイン会には2019代表として参加要請がありました。ドッジボールを広めるために与えられた役割だと思っています。

――ドッジボールを広めるための活動にも取り組んでいるんですね。

 最近はコロナで行けていませんが、僕がキャプテンを務めるRed愛というチームの監督さんが、保育園とつながりがあって、そこに一緒にドッジボールを教えに行っていました。名古屋では年に1回、ナゴヤドームで、〝ドームドッジ〟と呼ばれる、幼児の部から一般の部までのドッジボール大会があり、教えていたチームが幼児の部で優勝しています。11月に開催予定だった2020年大会はコロナで中止になりました。コロナが終息したら、幼稚園児や小学生たちの指導には積極的に関わっていきたいと思います。

――残念ながら、いまだに厳しいコロナ下にあります。Red愛の活動も我慢の時期ですね。

 Red愛はワンボールのドッジボールチームですが、今はなかなか練習ができません。春日井とかのスポーツセンターを借りて練習していますが、月2回集まれればいいいほうです。メンバーは16人で大半が男子。愛知淑徳とか南山など大学生が4、5人。あとは成人や中学生たちです。もっともっと練習をしたいのですが、1月13日に愛知県にも再び緊急事態宣言が出され、とても残念です。

――将来の夢は。

 消防士になりたいです。小さい時から人を助ける仕事にあこがれていました。夢を実現させたくて東邦STEPで勉強しています。そしてコロナで果たせなかったドッジボールの世界大会に日本代表として出場することです。次回からは、世界に日本のドッジボールを広げるため、マルチボールの部とともに、ワンボールの部の代表も設けて選考されそうだと聞いていますので、両方とも日本代表になりたいです。

 

学園キャラクターのトーくんホーちゃんも誕生

2014年に開かれた第2回トーくんホーちゃん杯大会(愛知東邦大学体育館で)

2019年10月香港で(右から2人目が中田さん)

「夢は日本代表として世界の舞台に立つこと」

第2回大会で榊理事長から表彰される小学生選手

「コロナが終息したら大学でドッジボール部員を募りたい」

学校法人 東邦学園

〒465-8515
愛知県名古屋市名東区平和が丘三丁目11番地
TEL:052-782-1241(代表)