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寄 付

TOHO
INTERVIEW

2021.05.18

第70回 1部昇格でインカレ出場 永遠の夢では終わらせない

男子サッカー部キャプテン

山崎永夢さん

人間健康学部4年生

山崎永夢(やまざき・えいむ)

父親の転勤で東京、浜松を経て小学校から名古屋に。中学時代はグランパスみよしFCに所属。DFだった帝京可児高校時代は3年生の時にインターハイと第96回全国高校サッカー選手権大会に出場し3回戦進出を体験。大学に入ってからはFW。名前の由来は「父親が矢沢永吉の熱烈ファンだから。姉、妹の名前も〝永〟入りです」。就活では体育系学生の就職を支援する会社から内定をもらっています。

 男子サッカー部が東海学生サッカー2部リーグで、開幕3連勝と快調です。残念ながら新型コロナ感染症対策で愛知県に緊急事態宣言が発令されたことで、5月は15日以降のリーグ戦が中止となっていますが、キャプテンの山崎永夢さん(人間健康学部4年)に、2021年シーズンにかける思いを聞きました。

 ――10校が参加する東海学生サッカー2部リーグは5月8日で第4節が終了。愛知東邦大学は1試合が延期となりましたが3連勝で勝点94試合で勝点10の名古屋大学に続いて2位と快調ですね。

 珍しいというか僕の大学4年間では初めてのことです。第1節は常葉大静岡、第2節が南山大、第3節の名古屋商科大戦は延期、第4節は愛知淑徳大に勝ちました。昨年までなら、引き分けとかもありましたが、今年は確実に勝ち切ることができています。1位の名古屋大学は毎年上位にいる強いチームですが、僕らが勝った南山と引き分けました。第3節が延期にならず勝っていたら1位になっていました。

――昨年までとチームは変わりましたか。 

 練習やサッカーに対する姿勢が変わったと思います。無断欠席する選手も前に比べたら少なくなりました。昨年まで指導していただいた藤川久孝監督は、僕らを信頼し、細かいことまでは言いませんでしたが、総監督に就任された石渡靖之先生(人間健康学部教授)は、サッカーをやるのは自分たちなのだから、行動、練習準備、練習内容とかすべてにおいて主体となって動くことが大切であると言葉がけしくれます。石渡先生に口すっぱく言われ、指導していただいていることが浸透しているのだと思います。藤川さんの時代に教えていただいたことにプラスされる形で、サッカーへの意識づけが出来てきていると思います。

 ――元Jリーガーで、指導経験もある氏原良二監督も加わりました。

 氏原さんも元プロの経歴を持つだけに、教え方がより具体的で、戦術も鮮明です。精神面で石渡先生に指導していただき、氏原さんにテクニック、実践面で具体的な点をアドバイスしてもらえています。おかげで、サッカーへの理解が部員全体に深まり、その結果がこれまでのリーグ戦結果にも出ているのだと思います。今までにはない感じです。

――男子サッカー部部員は何人ですか

 選手が48人。4年生17人、3年生9人、2年生11人、1年生11人。マネージャーを1年生の伊藤大智君にやってもらっていますが、1人では大変なので、さらに何人か加わってもらえたらと思っています。女子マネージャーも大歓迎です。

 ――リーグ戦試合会場は、岐阜県飛騨市の飛騨古川ふれあい広場、静岡県浜松市の遠州灘海浜公園にある県営球技場など遠方会場が多いですね。

 コロナの関係で愛知県内での会場確保が難しいようです。58日の試合は岐阜県大垣市にある岐阜協立大学グラウンドで午後7時からのナイターでした。現地解散が9時半近くで帰宅は11時。飛騨古川での試合の時は大学出発のバスで早朝に出発しました。512日の非常事態宣言の発令で県境をまたぐ移動ができなくなり、5月中の試合は大半が中止となりました。シーズン日程がかなりずれ込みそうです。

 ――キャプテンとしの目標は。

 昨年の4年生たちが引退した時点で、創部時から目標にしてきた1部昇格を実現するために、自分がキャプテンをやりたいと思いました。前キャプテンもずっと1部に行きたいと言い続けてきましたが、残念ながら果たせませんでした。僕の代で絶対に実現したい、自分の名前ではないですが、永遠の夢では終わらせたくないと思いました。

 ――女子サッカー部は全国舞台であるインカレ出場の常連です。

 ライバル心はあります。もう負けられません。我々がインカレに出場するためにも1部リーグ昇格を果たさなければなりません。さらに1部で上位3チームの出場枠に入らなければなりませんが、まずはその舞台に移らなければ。今年はコロナ下で、入替戦はなく21位チームが自動昇格できると聞いています。2部リーグの前期9試合と後期9試合の計18試合での総合1位を何としても勝ち取らなければなりません。1チームしか昇格枠がないので、1試合も落とせないし、得点差も影響してくるので得点数も大事にしなければなりません。

 ――コロナ明けからは緊張した試合が続きそうですね。

 はい。今までこうした緊張が続く試合を戦い続けたことはありませんでした。自分はプロになりたいと思って大学に入ってきたわけではありませんが、プロを目指して入ってきている後輩もいます。そういう後輩たちがいるのなら、ぜひ一緒に上がりたいです。2部リーグだとJリーグからスカウトとかも来ないので、絶対に上げてやりたい。それがキャプテンとしての役目だと思っています。

――日頃のコロナ対策も大切ですね。

 グランドに来た時の手洗いはもちろんですが、グーグルアプリを使って、練習する前はその日の体調、体温、交通手段などを学籍番号、名前とともに入力しています。今までそういう習慣がなかったので忘れちゃう部員もいるので、入力したかどうかの声かけもしています。石渡先生と僕がLINEの全体のグループで確認を徹底し、万が一の時、だれが練習に参加していたかが一目で分るようにもしています。

――ほかにキャプテンとして心がけているのは。

 学年ごとの悩みとかを共有するために、石渡先生とも話し合って、学年代表の幹部組織を設けています。それとミーティングをしっかりやっています。試合翌日の日曜日には軽めの練習を終えた後、試合の反省、改善すべき点などを話し合っています。今年から新しく始めました。練習は火曜日と金曜日が夕方5~7時に日進グラウンドで、水、木曜日が朝7~810分に東邦高校でやります。人工芝グラウンドになったのですごくやりやすいです。高校で人工芝はすごいと思います。月曜日がオフなので、土曜日の試合を中心に週6での活動です。水、木曜日を朝練にしたのは、石渡先生が部員たちのアルバイト時間も考え、午後にフリー時間を設けられるよう配慮してくださったからです。見守ってくださる方々の期待に応えるためにも、何としても1部に昇格して歴史に残る年にしたい。それだけです。

 

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