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寄 付

TOHO
INTERVIEW

2022.06.28

第82回 西日本インカレで走り抜きたい

陸上競技部から7月の西日本インカレに出場

安永 賢士郎さん

人間健康学部3年生

安永賢士郎(やすなが・けんしろう)
中学生まではサッカー少年。愛知県立豊川工業高校(2021年から豊川工科高校)に入学して陸上部に入部するも2年生からはサッカー部に。高校卒業と同時に再び陸上競技に挑み、愛知東邦大学では同好会の陸上競技部(陸上競技サークル)に入部。豊川市の自宅周辺を拠点に練習に励んでいます。卒業後も実業団チームで走り続けるのが夢。

7月1日から愛媛県松山市で開催される秩父宮賜杯第75回西日本学生陸上競技対校選手権大会(西日本インカレ)の10000mに人間健康学部3年生の安永賢士郎さんが出場します。所属する愛知東邦大学陸上競技部は、日頃の練習は個人で行う同好会ですが、2001年の開学以来、途切れることなく部活動は引き継がれてきました。創部22年目の「陸上競技部」が、西日本インカレに部員を送り出すのは安永さんが6年ぶり2人目です。

――豊川工業高校は全国高校駅伝に14年連続出場するなど駅伝や陸上競技の強い学校ですね。
 強かったです。僕は中学までずっとサッカーをやっていましたが、高校入学を機に、これまでと違うことをやってみようと思い、陸上部に入りました。5000m、10000mの長距離を走りました。しかし、半年くらいいて退部しました。陸上離競技独特のプレッシャーがあったのかもしれません。2年生からはサッカー部に入り、卒業まで続けました。豊川工業高校のサッカー部も東三河地区では強い方です。卒業を機に、大学でもう一度陸上をやろうかなと考え、また走り始めていました。

――愛知東邦大学の陸上競技部は、正式名は「陸上競技サークル」。大学からの補助金も実質ゼロ、専用グラウンドもない同好会であることは知っていましたか。
 知っていました。大学ホームページのインタビュー記事で、全日本インカレ出場の夢を追いながら、陸上競技を続けた男子部員がいることも知りました。豊川市の自宅から大学までの通学時間が1時間半ちょっとあり、もともと練習は自宅周辺で、一人でするしかないと考えていました。記事を読んで、自分も頑張って練習を続ければインカレとか大きな大会に出れるチャンスがあると思いました
※記事は2019年12月16日掲載の、陸上部主将伊藤慎悟さんを紹介した第60回「TOHOインタビュー」。記事には出ていませんが、伊藤さんは2016年に西日本インカレ100mに出場しており、愛知東邦大学からは初の西日本インカレ出場でした。安永さんの西日本インカレ出場は6年ぶり2人目となります。

――2020年に入学した時、陸上競技部員はいましたか。
 コロナ禍でオンライン授業が中心でキャンパスに出て来る機会はあまりありませんでしたが、長距離を走っている先輩部員がいました。ATTO(愛知東邦大学トレーナー組織)でもやっていたので練習メニューのこととかいろいろ教えてもらい、卒論も手伝いました。現在の部員は僕を含めて男子3人。他の2人は3年生と2年生ですが、一緒に活動はしていません。

――練習は主にどこでしているのですか。
自宅のある豊川や、豊橋が中心です。基本は1人ですが、週1、2回は愛知大学豊橋キャンパスの陸上部と一緒に練習しています。愛大も学生主体でやっており、専用グラウンドがないので豊橋市陸上競技場で一緒にやっています。自分も大学陸上部員なので合同練習ですね。そのほかには、豊川の競技場や自宅近くを走っています。

――西日本インカレへの出場が決まったのはいつですか。
 6月中旬です。5月末に岐阜で開催された東海インカレで6位以内なら自動的に西日本インカレに出られましたが、11位でだめでした。ただ、昨年12月に日本体育大学の横浜・健志台キャンパスで行われた記録会に出て、5000mで14分35秒76の自己ベストを出せていました。西日本インカレの参加標準記録が14 分55秒なので、この記録で10000mにエントリーしたところ6月16日にOKの通知がメールで届き、その後大会特設サイトにスタートリストが掲載され出場が確定しました。

――西日本インカレでは大学名の入ったユニホームで走るのですか。
大会は7月1日ら3日まで愛媛総合運動公園で行われます。10000mは7月1日の夕方。1回勝負のレースに23人が挑みます。大学名の入ったユニホームは作っていません。大会本部からそれを聞かれるのかなと思っていましたが、何も言ってきていませんので、今回は名前なしのユニホームで走ります。このあと、9月に名古屋から伊勢まで走る全日本大学駅伝の選考会があり、東海学連選抜での出場を狙ってチャレンジします。昨年も挑戦しましたが、有力ランナーがたくさんいてだめでした。今年はチャンスだと思っています。全日本大学駅伝に出場できたら「愛知東邦大学」のユニホーム姿で走るつもりです。

――入学してずっとコロナ禍が続きましたが、今年度からやっと学生生活もオンライン中心から対面中心に変わりました。キャンパスの雰囲気をどう感じていますか。
広すぎないので、ちょうどいい感じです。最近、硬式野球部が1部に昇格したという明るいニュースを知りました。学生野球の1部がどれくらい強いか分かりませんが、頑張ったんだ、すごいことをやったんだと嬉しくなりました。

――今後の抱負を教えてください。
一人で走っていますので、自由にやれる反面、いつでもやめられる環境にもあります。あれもやろう、これもやろうと、詰め込みすぎるといやになってしまいます。高校の時は1年生で始めた陸上をやめたのもそのためでした。ただ、サッカー部をやっていた時の体力テストでは陸上部の選手にも勝てていました。練習には真剣に取り組みますが、詰め込みすぎず、思いつめずに、楽しんでやろうと自分に言い聞かせています。プレッシャーに負けないように。卒業後は実業団に入りたいと思っているので、さらにタイムを出していきたいです。

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