2024年度学生会執行部を決める学生大会が5月15日に開かれ、学生会長に2023年度に引き続き教育学部3年生の酒井来実さんが選出されました。1300人を超す愛知東邦大学生の代表でもある学生会長。2期目に挑む抱負を語ってもらいました。

――2年生の時から学生会長をしていますが、会長になったきっかけは。
　1年生だった2022年度から学生会、大学祭実行委員会活動に関わっていました。2023年度の学生会長候補者が現れなくて、「やれると思うよ」となりゆきで推され、引き受けてしまいました。「ヤバイ、ヤバイ」と思っているうちに、2022年度の会長が4年生で、「1月からほぼ学校に来ないからよろしくね」とも言われ、1年生の終わりからは学生会主催の卒業記念パーティー開催にも関わりました。

――2年生で学生会長を体験してみての感想は。
　学生会の活動は、学生大会で選ばれた執行部７人（会長1人、副会長2人、会計2人、書記2人）と大学祭実行委員会（実行委員長1人、副委員長2人を中心にした手を挙げて参加する希望者で構成）の共同活動です。２年生だった昨年度は私が学生会長と大学祭実行委員長を兼ねて全体をまとめました。夜遅くまでの会議、大学祭のゲスト選びや、卒業記念パーティーの会場となるホテルとの交渉などで、いろんな経験をし、もまれました。自分的には精神面、人とのコミュニケーション力をつける面で、結構成長できたかなと思います。

――4月16、17日に開催した学生会主催の2024年度「部活動・サークル勧誘会」は盛況でした。
　昨年の経験値もあり、早めに告知をしたのと、16日は勧誘活動、17日は軽音楽サークル、吹奏楽団、フリスタの演奏やアクションで、目的とインパクトにメリハリをつけた2日間の構成にしたのがよかったと思います。昨年に比べかなり盛り上がり、勧誘ビラを一通り集めていた新入生もいました。入部のきっかけづくりになったと思います。

――配られた学生会ビラには学生会の活動も紹介されていました。入学式、名東区民祭り、藤が丘クリーンキャンペーン、平和が丘小学校夏祭り、七夕企画、スポーツ大会、大学祭、卒業式など14イベントと多彩ですね。
　はい。外部にも出ていきます。ただ、昨年度もこうした多彩な活動に取り組み、インスタグラムを使っての発信もしましたが、結果としては外向けの発信が十分とは言えませんでした。夜遅くまでの会議など、忙しそうだけど何やってんのといった受け止め方も多かった気がします。結果的に何をやっているか分からないと、言われるのはまずいです。広報力というか、活動の内容をより積極的に発信しなければと思います。
　
――2024年度も学生会長が大学祭実行委員会の委員長を兼務するのですか。
　大学祭実行委員長は経営学部4年生の平出大和さんに引き受けていただくことになりました。ただ、就活、卒業単位の取得が一段落するまでは、2年生の杉江祥太郎さん（経営）と坪田遥さん（教育）の2人に副委員長として頑張ってもらいます。杉江さんは、地域活性化部、6大学討論会、名東区50周年活動もやっていて、しかも学生寮ではゲストハウス運営の仕事もこなしており、行動力と人脈の広さに期待しています。坪田さんは教育学部ですが、2年生までは実習も多くないので動きやすいと思います。

――他大学では学生会ではなく自治会を名乗っている大学もあります。歴史的には自治会が政治的スローガンを掲げる学生運動ともつながっていた時代があったことを知っていますか。
　全然知らないです。政治活動など、そこまで考えたことはないです。学生会活動とは、ほぼボランティア活動だと思っていますし、自分の成長を目的として、入ってくる人が多い。それぞれやりたいことがあって入ってきています。今年度の副会長の1人は沖縄出身でエイサーをやっていて、活動に生かしたいと張り切っています。

――卒業後の進路希望は。
　保育士か幼稚園教員を目指しています。子どもが好きで、妹も弟もいませんが、小学生の時、通っていた習字教室で、「子どもたちを見ておいてよ」とよく言われていました。教室を手伝っていた方が「自分は保育学科出身だよ」と言われたこともきっかけになりました。保育士資格の取得のため、2年生で2回、3年生で1回と計3回の実習に行きます。公立の保育園や幼稚園で働くには試験勉強もしっかりしなければなりません。ハードルは高いですが、頑張って挑戦しようと思います。