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2017.12.06

平和への祈念と誓いを新たにする「慰霊の日」で献花式

 太平洋戦争末期の1944年12月13日に三菱重工名古屋発動機製作所大幸工場で、勤労動員中に空襲の犠牲になった東邦商業学校の生徒・教員20人を追悼する「東邦学園慰霊の日」の12月5日に東邦高校で行なわれました。献花式は、当時の爆撃痕が残る「平和の碑」と犠牲となった動員生徒の同級生らが集う東邦辰巳会の寄付により立てられた灯篭前で行われました。

 式典には東邦高校の生徒や教職員、東邦辰巳会の会員が約200人参列しました。榊直樹理事長は、「あの日も、今日のように快晴だったそうです。寒空に警戒警報なしで夥しい数のB二九が飛来し、三菱重工業名古屋発動機工場で勤労動員中だった皆さん方の頭上を襲いました。」と、改めて空襲の惨状に想いを馳せました。また、現代に目を向けて「政治や外交の動きは、あまりにも生々しく、利害と駆け引きが最優先され、時には裏切りさえ許される世界です。」と憂いながら、「そうした中で、日本の人々の寛容で真摯な振る舞いは、今こそ世界に広めるときではないでしょうか。これは「真面目」を校訓とする学園の掲げる人材像にも通じると思います。どのような生徒・学生に成長するか、その大切さを強くかみ締めながら、皆さまへの追悼と誓いの言葉と致します。」と述べました。

 参列した東邦辰巳会代表の岡島貞一さんからは、「平和な世界を広めていく担い手となってください」と、額に入った「後輩諸君に託す」が手渡されました。学生・生徒を代表して、東邦高校生徒会長の奥田清さん(普通科2年)が「今こそ私たち東邦生ひとりひとりが平和について真剣に向きあい、自ら学ぶ姿勢を大切にして、真の平和を築いていくことをここに誓います。」と誓いの言葉を述べました。
 参列者たちはこの後、全員で黙祷し、東邦辰巳会の会員から順に「平和の碑」前に献花を行いました。

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