夏の甲子園が履正社の優勝に沸いた8月22日、ナゴヤドームでは、中日―巨人戦の試合前、春の王者・東邦の応援バンド「TOHO MARCHING BAND」(TMB)の音色が高らかに響き渡りました。
TMBのナゴヤドームでの演奏は6月7日の交流戦開幕イベントに続いて2回目ですが、広いグラウンド上での演奏は初めて。TMBは試合開始約20分前、バックスクリーン下の入り口から入場。 「栄冠は君に輝く」「燃えよドラゴンズ」「根尾の応援歌」「戦闘開始(東邦高校応援歌のドラゴンズバージョン)など6曲を力強く演奏。
試合開始を待つ両軍選手たちもベンチから見守り、演奏が終わると中日ベンチの与田剛監督や選手たちからも大きな拍手が送られました。
演奏後の球場では「見事な演奏でした。TOHO MARCHING BANDはドラゴンズ同様、地元の誇りです。愛知東邦大学と東邦高校の合同編成バンドにもう一度大きな拍手をお送り下さい」と絶賛の場内アナウンス。レフト側に陣取ったジャイアンツファンも含め、3万人近くが詰めかけた球場は大きな拍手に包まれました。
TMBの応援効果もあってかドラゴンズは巨人に7-4で快勝。連敗を4で止めるとともに巨人のM点灯を阻止。東邦高校出身の藤嶋健人投手も7回表の2死一塁の場面でマウンドに上がり、巨人の4番・岡本をセンターフライに打ち取りました。
TMB団員52人(愛知東邦大学生9人、東邦高校生43人)はこの日、ナゴヤドームで午前9時から本番に備えリハーサルを繰り返しました。午後1時からのリハーサル中には藤嶋選手も姿を見せて団員たちを激励。
藤嶋選手が3年生で出場した2016年夏の甲子園では、東邦高校が2回戦の八戸学院光星戦で最大7点差を逆転し、サヨナラ勝ちしています。藤嶋選手は「あの時も東邦吹奏楽の応援が大きな力になりました。きょうも皆さんの応援を力にして頑張ります」と話しながら、うれしそうに後輩たちとの記念撮影に応じていました。