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2026.09.02

バイオリンが結ぶ縁~大府市と連携協定

 学校法人・東邦学園は91日、大府市と包括連携協定を結びました。協定は地域社会の発展と人材育成・学術の振興を目的に、①文化・スポーツの振興②平和文化の醸成③健康福祉・幼児教育保育の推進④生涯学習の普及⑤人材の育成――などで連携・協力することを、うたっています。
 今回の協定締結は榊直樹理事長と大府市との「縁」がきっかけになりました。大府市は「音楽のまち、バイオリンの里」を標榜しています。それは国内のトップメーカー「鈴木バイオリン製造」の本社が市内にあるからです。この会社の創業者は名古屋の三味線職人だった鈴木政吉で、音色に惹かれてバイオリンを見よう見真似で、1887(明治20)年に第一号を制作しました。鈴木製バイオリンは次第に評価を高め、一時は欧州にも輸出するほどでした。鈴木は日本の「バイオリン王」と呼ばれるようになり、戦前には大府市にも分工場を設けていました。晩年を過ごしたのも大府でした。現在は、市内の全小学校でバイオリンの授業が行われ、同市出身の一流バイオリニストによる演奏会も開かれています。
 一方、榊理事長の祖父である下出義雄は、大戦前の時期から10年ほど、経営難に陥った鈴木バイオリン製造の立て直しのため社長を務めたことがありました。また鈴木政吉の三男、鈴木鎮一はバイオリン指導者として著名で、「スズキ・メソード」として知られる才能教育研究会を戦後、設立・主宰していました。その研究会の理事を榊理事長は今年夏まで務めていました。幾重にも「縁」が重なったことで提携の話が進みました。
 この日、榊理事長は大府市役所の岡村秀人市長を訪ね、包括協定書に署名しました。締結を前に岡村市長との歓談に臨んだ榊理事長は「一丁のバイオリンからすべての縁がつながりました」と話しかけると、岡村市長も「縁はつながって、広がっていくので大切にしたい」と応じました。榊理事長は「大府市のいろいろなイベントに参加したい」と積極的に申し出ました。大府市は「健康づくり」を大きく掲げているため、本学園に対して、健康づくりイベントでの運営協力や、マーチングバンドや運動部の各種イベントへのゲスト出演、さらには東邦高校の生徒による中学生の平和授業への参画なども期待しているようです。
 締結式後、榊理事長は大府市の市制56周年式典に参加し、「バイオリンが奏でる繋がり」と題して、東邦学園と大府市の「縁」や今後、共に発展していく道について講演しました。

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