第91回選抜高校野球大会に2年連続30回目出場の東邦高校は3月26日、1回戦第3試合に初登場し、富岡西高校（徳島）に3－1で競り勝ちました。
　富岡西投手の好投に苦しんだ東邦は1－1で迎えた7回裏、先頭の成沢巧馬（3年）が振り逃げで出塁。送りバントで1死2塁とし、松井涼太（同）がレフト前にタイムリーヒットして2－1。さらに石川皍弥（同）がセンター前にこの日2打点目となるヒットを決めて3－1とし逃げ切りました。
　キャプテンでエースの石川は力のある直球を軸に163球、11奪三振で完投し、二刀流の活躍で「平成最後の優勝」を目指すチームを牽引しました。

　三塁側アルプススタンドの東邦応援席では、米国遠征中のマーチングバンド部に代わって、友情応援の大阪桐蔭高校吹奏楽部員120人が迫力ある演奏で応援を盛り上げました。

　3月17日には渡米前のマーチングバンド部と合同練習を行い、23曲の練習に取り組んでいただけに、7回の攻撃でも「ウイリアム・テル」「カモンベイビー」など、梅田隆司監督の指揮による絶え間ない演奏で東邦の勝ち越しを後押しました。
　大阪桐蔭吹奏楽部員たちは、「TOHO」の白い帽子をかぶり、楽器を左右に振る独特の〝東邦スタイル〟もこなして演奏。応援席前にはスマホを手に、大阪桐蔭の演奏風景を収めようとするファンたちであふれる場面もありました。
　東邦高校の2回戦の対戦相手は強豪の広陵高校（広島）。大会8日（3月30日）の第1試合で午前9時プレーボールです。