東邦マーチングバンド（TMB）が7月13日、海の中での演奏に挑戦しました。場所は知多市の人工海浜「新舞子マリンパーク」。パークからの要請で演奏を引き受け、「何か面白いことにチャレンジしたい」と海の中でのマーチングとなりました。
　会場は日差しは強いものの、海風が気持ちよく、むしろ涼しいほどの体感でした。最初は、海水浴やBBQを楽しむ人たちでにぎわう園内の特設ステージで、いつも通りの演奏を披露しました。その後はいよいよこの日の「本番」です。30人ほどのメンバーで、水に濡れてもいい鍵盤ハーモニカを先頭に、トランペット、チューバ、ドラムなどの特別編成を組みました。海水浴場ブルーサンビーチの砂浜をパレードした後、いよいよ波打ち際から海へ。上半身が完全に波をかぶるほどの水深で演奏を続け、浜辺や海中の観客から盛んに拍手や歓声を受けていました。演奏後に浜辺に向かって手を振ると、集まってきた観客から一層大きな拍手が沸き上がりました。
　演奏を終えた団員らの声です。
「海中マーチングが受けるかどうか不安だったけど、大勢集まってきてくれて、楽しかった」
「面白かったけど、波があって立っているのが大変でした」
「海の中でもお客さんとコミュニケーションが取れるんだと、やっていて面白くなりました」
「口の中に水が入り、息継ぎのタイミングが難しかったけど、とても楽しい時間でした」
「暑いかなと心配だったけど、ちょうどいい気温で、風が気持ちよく感じました」
「チューバは銀製なので海水に触れると錆びてしまうから、後の手入れが大変です」
　団員らは初めてのチャレンジに、苦労は口にするものの、一様に「楽しかった」と興奮気味でした。
　TMBの白谷峰人音楽監督は「演奏はもう少ししっかりやってほしかったが、想像以上の出来でした。周りの盛り上がりがすごくて、イメージに近く面白いものが出来て大成功だと思います」と大満足の様子でした。