夏の宵に音楽を楽しんでもらおうと「第12回東邦納涼音楽祭」が8月30日、東邦高校で開かれました。昨年は台風の影響で中止になっており、2年ぶりの開催です。東邦マーチングバンド(TMB)などが出演するメーンの演奏会は、昨年度に空調設備が整った体育館が使われました。猪子石中学の中学生らを中心とした「URIBOUブラスターズ」や今回初めて参加した「愛知県警察音楽隊」の演奏を、近所の住人や学校関係者など約500人の聴衆が楽しみました。
演奏会では、藤本紀子東邦高校校長が「涼しいところでご覧いただけるようになり、また初めて県警音楽隊に来ていただき、すごく期待しています」と開会のあいさつを述べました。最初に登場した東邦マーチングバンドは、日ごろの練習成果を発揮してキビキビと統制の取れた動きを披露。「幸せなら手をたたこう」や「夏色」などよく知られた曲を演奏し、聴衆を魅了していました。
URIBOUブラスターズは、大きなフラッグを使った演技や元気いっぱいの演奏で大きな拍手を浴びていました。続いて登場した愛知県警察音楽隊は、カラーガード隊「フレッシュ・アイリス」の演技を交え、落ち着いた感じでポピュラー音楽のヒット曲を演奏しました。演奏に合わせ手拍子を打ったり、中にはリズムに合わせて踊り出す観客もいて、終始楽しい雰囲気でした。最後に3団体合同の演奏でフィナーレを迎えました。
司会者から感想を聞かれた東邦高校マーチングバンド部の三冨彩名部長は「今日は県警音楽隊やURIBOUブラスターズのみなさんと一緒に演奏ができ素晴らしい体験でした。また今年は特別な経験をした夏になりました。甲子園での豊橋中央高校への友情応援では、自分たちの気持ちを音で届けるという経験をさせてもらい、とても素晴らしく光栄に思いました」と話し、大きな拍手が湧きました。
演奏会の前には、高校のエントランスや中庭にキッチンカーなどが並び、参加者の列ができていました。名東警察署によるブースでは、子どもたちが警察官の制服を着たり、白バイにまたがったりして楽しんでいました。また愛知県警のマスコットキャラクター「コノハけいぶ」が会場を巡り、参加者らと記念撮影に収まっていました。
マーチングバンド部の保護者による手作り楽器作りコーナーでは、参加者がマラカスやカスタネットを作り、思い思いに色を付けたり絵を描き、音を出して楽しんでいました。TMBの後援会がボールすくいや輪投げ、駄菓子屋さんなどの縁日コーナーを開き、親子連れで賑わっていました。アロマグッズを作るワークショップも開かれました。
演奏会終了後に中庭で打ち上げ花火が上がり、参加者らは花火を見て名残惜しそうに会場を後にしました。
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2025.09.01