「なごや平和の日」(5月14日)にちなんだ「なごや平和祈念式典」が5月17日に名古屋市の中区役所ホールで開かれ、平和の日制定に関わった東邦高校から、現役と卒業生が式典に参加しました。
「なごや平和の日」ができたのは、東邦高校生らの平和活動がきっかけでした。1944年12月の空襲で軍需工場に学徒動員されていた東邦商業(旧制)の学生と教員22人が犠牲になりました。先輩らの悲劇を忘れないようにと歴代の生徒会が慰霊活動を続け、やがて要望書や請願を名古屋市や市議会に提出し、2024年4月「なごや平和の日」が制定されました。この息の長い活動に対し、今年2月には愛知県弁護士会から「人権賞」が贈られました。
「なごや平和祈念式典」は、恒久平和を祈念し、改めて「平和」を考えるきっかけになれば、という趣旨で開かれました。式典は先ず広沢一郎・名古屋市長らの挨拶と来賓による献花があり、参加者全員による黙とうが捧げられました。戦争体験者の体験談を「語り継ぎ手」として語る近藤世津子さんが、スライドや動画を交えながら「平和メッセージ」として話されました。
続いて、東邦高校2年で東邦高校平和実行委員会の実行委員長、諏訪柚香さん▽東邦高校平和実行委員会の元委員長で大学1年生の村上心優さん▽名古屋市出身の俳優、日野友輔さんによる「なごやピーストーク」が行われました。諏訪さんと村上さんが委員長を務めた平和実行委員会は、平和の日制定以降も名古屋空襲を伝える絵本作りや、広島から名古屋まで自転車で平和の灯をリレーするなど今も平和和活動を続けています。
「平和のためにできること」「最近、平和だなあと思ったことは」など司会者のいくつかの質問にそれぞれが答えていました。村上さんは「自分の得意なこと、たとえば音楽や美術など、小さな積み重ねが平和につながると思います」と述べました。また諏訪さんは「私はただの高校生ですが、平和の日制定のために活動した先輩たちの活動を引き継いで、これまで平和活動ができたと思います。でも平和リレーも仲間がいたからこそできたことで、一人では成しえなかったと思います」と元気よく話していました。
式典の参加者は約250人。会場には名古屋空襲のパネルが展示され、参加者らが見入っていました。また式典終了後、会場を訪れた榊直樹・東邦学園理事長がトークに参加した2人を労っていました。
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2026.05.18