「【スポーツ×音楽】高校野球ブラバン応援の世界」をテーマにした対談イベントが11月13日、ヤマハミュージック 名古屋店で開かれ、『ブラバン甲子園大研究』(文藝春秋)などの著書がある梅津有希子さんと、春夏通算47回の甲子園出場を誇る東邦高校のマーチングバンド部監督白谷峰人さんが出演し、高校野球に欠かせない吹奏楽応援の魅力について語り合いました。
名古屋市中区錦1丁目の広小路通に面した同店1F ブランド体験フロアで開催された対談イベントは、仕切りパネルを設けるなどのコロナ感染防止対策と、会場定員を20人に制限して行われましたが、ヤマハミュージックリテイリングのYouTubeチャンネルより同時配信されました。
高校野球ブラバン応援研究家の梅津さんが、「100年に及ぶ甲子園高校野球で、いつからブラバン応援が行われたかについて新聞など様々な資料でずっと調べてきましたが、最近になって1941(昭和16)年春の第18回全国選抜中等学校野球大会で優勝した東邦商業の音楽部応援が最初である可能性が極めて高いことが分かりました」と報告。確信した理由について梅津さんは、東邦学園ホームページ上に掲載されている学園史の中で、教員として東邦吹奏楽を長年にわたって指導し続けた稲垣信哉氏が、自身の東邦商業音楽部2年生だった体験として、「甲子園で吹奏楽応援が行われたのは東邦が最初。30人くらいは行った」と語っている点を指摘しました。白谷さんも、「東邦吹奏楽の歴史と実績からもありうる話だと思います」と応じました。
対談では東邦高校マーチングバンド部の演奏する甲子園応援の人気曲のメドレー紹介、野球部から依頼される応援曲の譜面化の苦心談などが1時間近くにわたり語られました。2019年春に東邦高校が5回目優勝に輝いた際には、東邦のマーチングバンド部がフロリダ遠征中で、梅津さんの橋渡し役で大阪桐蔭高校吹奏楽部の友情応援が実現した舞台裏も紹介され盛り上がりました。
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2021.11.15