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2022.12.20

 日本野球科学研究会大会で東邦高校硬式野球部員3人が発表

 東邦高校硬式野球部の2年生部員3人が12月17、18日に近畿大学(東大阪市)で開催された日本野球科学研究会第9回大会で、2件の研究発表を行い、女子マネージャーの明石実也さんの発表が奨励賞に選ばれました。
 日本野球科学研究会は、野球競技の科学的研究の促進や、指導現場と研究者間での情報の流動性を高めることなどを目的に、2013年から研究会大会を開催しています。第9回大会では17日に、野球と心理学をテーマにしたシンポジウムと、30秒のコンパクトプレゼン(口頭発表)とポスター発表による一般発表が行われ、高校生からの9件を含む91件の発表が行われました。
 東邦高校から発表したのは中西照さん、三家拓翔さんとマネージャーの明石さん。硬式野球部コーチで保健体育担当の木下達生教諭の指導で、中西さんと三家さんは「高校野球3年生における夏の県大会後の体型験変化とスイングの関係」のテーマで東邦高校(発表では「A県T高校」)の3年生24人を対象に集めたデータを分析し発表しました。データ分析は愛知東邦大学C101教室で、おもに朝7時20分から8時20分の時間を使い、人間健康学部の中野匡隆助教の指導も受けまとめられました。
 明石さんは「野球強豪校女子マネージャーの実態調査~女子マネージャーの教育的価値を考える~」のテーマで発表。現役高校女子マネージャー(2、3年生)12人、女子マネージャーOG17人の計29人と保護者へのアンケート調査を分析し、「野球を応援するだけでなく、支える仕事を増やすことで女子の野球参加が増える可能性がある」と発表しました。
 ポスター発表は大会2日目の18日も行われましたが、明石さんの発表は9件の高校生発表では唯一奨励賞に選ばれました。審査員からは、「これまでマネージャーを題材にした発表では、いかにチームに貢献していくのかという研究が多かったが、マネージャーを務めることによるマネージャー自身の成長に着目したことは今までにない視点」と評価されました。
 明石さんは「まさか賞が取れるとは思っていませんでしたが、今後もマネージャーの魅力を発信して、頑張っていきたいです」と話しています。
 東邦高校から同研究会での発表は今回が初めですが、木下教諭は「学術会議で東邦高校の生徒が発表するだけでも価値のあることなのに、表彰まで受けるとは夢のようです。明石、中西、三家の3人はよく頑張ってくれました。行動の原動力は情熱。野球科学の最高峰で物ごとを追求していく情熱を共有できたことは、生徒たちの一生の財産になると思います」と教え子たちの挑戦に拍手を送っています。

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