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2023.01.23

「名古屋空襲慰霊の日」制定で東邦高校生徒会が河村名古屋市長に要望

 東邦高校の生徒会メンバーや卒業生ら13人が1月20日、名古屋市役所で河村たかし市長に「名古屋空襲慰霊の日」の制定を求める請願書を提出し要望しました。
 冒頭、同行した榊直樹理事長と藤本紀子校長があいさつ。藤本校長は「100周年を迎える本校では平和教育を教育の柱としてきました。そのことが請願にも結びついていると思います。18歳にも選挙権が与えられましたが、声を発して政治に反映させていく経験がないなか、請願を受け止めていただき、自分たちの声が生かされたのだとういう経験は生徒たちにも若い世代にも大切だと思っています」と述べました。
 生徒会長の石橋穏尭さん(2年)は河村市長を前に、請願書を読み上げました。石橋さんは「1944年12月13日午後、名古屋市大幸町にあった三菱発動機第4工場を、米軍機B29が爆撃し、勤労動員として働いていた生徒や教員を含む330人の尊い命が奪われ、本校からは生徒18人と教員2人の命が失われました」と切り出し、東邦高校の「平和の碑」設立、毎年12月の「慰霊の日」は学校行事となっていることを紹介。未来を担う若者たちの記憶の中から「戦争」の実感が遠のきつつあるなか、63回に及んだ名古屋空襲について学び、平和を守っていくためにも、「名古屋空襲慰霊の日」制定のための取り組みを、先輩たちから8年間受け継いできた経緯とともに、制定が必要であると訴えました。
 同行したOG道端明日美さん(立命館大3年)、OB磯部翔馬さん(人間環境大3年)も大学生としての立場から生徒会として取り組んだ、「名古屋空襲慰霊の日」制定の意義を訴えました。
 東邦高校生徒会では、空襲から70年の2014年に河村市長に要望書、2018年には名古屋市議会に請願書を提出してきました。しかし、慰霊をするための特定の日を設定するのは難しいという声もあり、請願は保留されてきました。
 河村市長は「名古屋城が空襲を受けた5月14日など、空襲を受けた日は複数ある。日付をどうするかというのはあるが必ず実現したい」と述べました。

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