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2023.04.17

東邦無念の3回戦敗退 好守に甲子園うなる「これぞ高校野球」

第95回記念選抜高校野球大会3回戦で東邦高校は3月28日、報徳学園高校(兵庫)と対戦し、タイブレーク延長戦の末4-5で敗れました。優勝した2019年以来の8強入りとセンバツ単独最多の59勝はなりませんでした。
 試合は大会最多優勝5回を誇る東邦と同2回で通算32勝の報徳が互いにがっぷり組み合った展開となりました。とりわけ8安打の東邦に対し、15安打の報徳の走者を本塁で刺し続けた東邦外野陣の好守に甲子園がどよめました。
 東邦は先発の宮國凌空投手が報徳打線につかまり4回までに11安打をあび4点を失いましたが7回に追いつきました。光ったのは東邦の守備でした。2回には左翼の藤江壮太、右翼の岡本昇磨が2塁から本塁を狙った報徳の生還を阻止しました。ともに低く速く正確な返球で、5連打を浴びたのに1失点に食い止めました。
 4―4で迎えた9回裏には、1死2塁からのヒット打球を中堅の上田耕晟が猛チャージして捕球し間髪入れずに本塁へ返球。低く鋭い送球がノーバウンドで捕手へ届き、2塁走者をアウトにする超ファインプレーが飛び出しました。だれもがサヨナラ負けを覚悟した1塁側アルプススタンドの東邦応援席からは歓喜の雄叫びが上がりました。
 東邦はタイブレークの10回表、1死2、3塁からあと1本が出ず無得点。その裏、報徳は1死満塁からサヨナラヒットが飛び出し準々決勝進出を決めました。
 監督として初舞台の甲子園を戦い終えた山田祐輔監督は試合後の報道取材に、「選手たちはここぞという場面で力を発揮してくれました。流れがこちらにあるときに勝ち越させてやれず、悔しい。報徳の外野守備もよくて、ボールが抜けていれば長打になる打球を何本も捕られていました。7回に同点に持って行けたのはよかったですが、勝ち越しに持って行けるように成長しなければ」とこの日の試合を振り返りました。夏の大会に向けては「基本的なところからレベルをしっかり上げて、ミスを少なくして接戦をものにしていくようにチーム力をアップしていきたい」と語っていました。
 両校の鍛えられた守備と、試合を引き締めた好ゲームに、スタンドからは「これぞ高校野球」の声も上がり、戦い終えた東邦高校にも大きな拍手が送られていました。


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