マグダレナ国際音楽フェスティバル(マグダレナフェスティバル2024)も無事閉幕し、4日間7公演(予定では6公演)は大成功といえる結果でした。7か国7バンド、それぞれが個性を持っているのは当然ですが、それぞれの国民性がスペインという国の文化に馴染んでいく、そんな時間を世界の仲間たちと過ごしたような気がします。
　ローズパレードのようなビッグイベントではなく、スペイン・バレンシア州カステリョンという観光地としてもあまり候補に上がらないローカルな地域でのイベントでしたが、だからこそ、なのかカステリョンの人たちの熱い想いやおもてなしが心に響きました。
　また、バルセロナ空港に到着してからバルセロナ空港を出発するまでの間、私たちの現地アテンドとして色々とお世話になったマニュエルさんにも感謝です。彼はカステリョンで英語教師をしているそうです。市の職員(いわゆる公立学校の先生)なので、市の行事の仕事として私たちの担当になりました。(他のバンドのアテンドも公立学校の先生だったようです)
　初日には、ホテルの出発は何時なのか、何時にどこにつくのか、リハーサルの時間はあるのか、そのスペースはどのくらいか、など質問攻めにしました。日本のイベントでは聞かなくても主催者が事前に通知している内容なので、最初はそのことがわからないということにとても不安を感じました。マニュエルさんにとっては、何を細かいことをいくつも聞いてくるんだ、と思っていたでしょう。（マニュエルさんには感謝の気持ちを込めて、スペイン語で書いたメッセージカードと日本食の詰合せをサプライズでお渡ししました）
　そして、スペインで日本と同じことを求めても意味がないことがわかり、さらに、細かくスケジュールされた通りに動くことはさほど重要ではなく、その時に最善を尽くせるかどうかが大切だと感じました。
　スケジュール通りに動いて最善を尽くすのとは少し違うニュアンスですが、自分たちの中にある主体性みたいなものがフル稼働して自分たちのベストを出す、そして行き当たりばったりを楽しむことができるようになったのは大きな収穫でした。事実、滞在中はなんの不自由もなくとても楽しく過ごすことができました。
　今回のスペイン遠征はとても学びと成長が多かったです。バンドとしてまたグレードアップしたと思います。新たな価値観も得て人間性もグレードアップしたと思います。このことをこれからの活動に生かして、さらに魅力あるバンドになるよう日々精進していきます。
　最後になりますが、年度末の忙しい時期に遠征の実施・引率を許可していただいた校長先生はじめ管理職の皆様、ローズパレードに引き続き海外遠征に送り出していただいメンバーのご家族の皆様に改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。そして、いつもTOHO MARCHING BAND（TMB）の活動を応援していただいているファンの皆様、教職員の皆様、本当にありがとうございました。これからも引き続きTMBの活動に対してご支援・ご協力・応援をよろしくお願いいたします。（日本時間3月12日午後11時59分、TMB音楽監督 白谷峰人）